バス釣りをする者ならおそらく誰もが目標にしている、あるいは憧れる数字、「60」
多くの釣りの中でもこれほどcm単位でこだわるのはこの釣りだけかもしれない。
もちろん魚を釣ったときの感動やそこに行き着いた過程は数字で表現できるものではない。
しかし、口にしないだけで誰もが目標にしているサイズがあるのも事実。
日々、様々な釣りに手を出している僕は自分の中での ここぞ という時期・タイミングを見計らってバス釣りに行く。
こう書くとカッコイイけど、要は自分の好きなときにだけ行って、自分の釣り方にはまった魚しかよう釣らんということになる。
1つの釣りにおいて優れている人に出会ったとき、自分の釣りが恥ずかしくなることもあったが、その分、他の釣りから得たことも多い。
「また来年」と言い続けて3年。
他人とは違うんだから気にしなくてもいいのだが、琵琶湖という最高の場所で釣りをさせてもらっているにもかかわらず自分自身の納得する一匹が出せないことに多少焦りがあったのは事実。
まさかこの時期にこの時が来ようとは・・・
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いつものように5、6個のルアーを選んで家を出る。
この時期、あれこれとルアーを変えるより、自分の信じて投げ通せるもので、必ず魚のいる、または回遊がある場所に絞って釣りをするほうがいい。(と思う)
ミオ筋の絡むエリア。
他よりは可能性が高いが、だからといってそう簡単に魚が出るわけでもない。
事実ここ何日か短時間ではあるけれどこの場所で投げていたが魚からの反応は全く得られなかった。
しかし、この日は違った。
入ろうとしていた場所には先行者がおり、移動しようかとも思ったがせっかく来たし、端が空いていたので入れていただきちょっとだけ投げることに。
ミオ筋周辺のブレイクを探る。
この立ち位置からだとギリギリブレイクに届く。
また今日も修行のような釣りがはじまったなぁと思っていると意外にもすぐにヒット。
40程だが、この時期としてはうれしいサイズ。いや、うれしい一匹。
その後も立て続けに反応があり、小型ながら5本ほどキャッチ。
隣の方もポツポツと数を伸ばす。
このまま粘れば一発出るかもしれないと期待したが時合が過ぎたのかアタリがパタリと止む。
この時点でかなり満足していたが、もう一ヶ所気になるところがあったし、帰り道なので寄ってみる。
付近にミオ筋、ブレイクを控えたシャロー。水深は1m程。
今日はもしかしたら上がってきているかもしれない。
信頼しているデスアダー6inに結びかえ、丁寧に探る。
10投もしていないと思う。
ハンドルをすばやく巻き、誘ったあと、喰わせのタイミングをつくる。
コツンと小さなアタリ。
一度ロッドで聞いてから渾身の力で大きくフッキング!!
ドスンッ とかなりの手応え。
この時点で50超を確信!
さらに激しいエラ洗い!! 50どころじゃない!!
慎重によせてアゴをつかんだ瞬間、越えたことを確信。
と言いたかったが、いままで何度も「足りない」ことがあった(笑)
震える手でメジャーをあてるとギリギリ60に届いていた。
ロッド:ハートランドZ 701HRB
リール:CALCUTTA CONQUEST200DC
ライン:東レ スーパーストロング 16LB
ルアー:デスアダー6in クリアーペッパー レッドフレーク
フッキングマスター モンスター5/0
大きさだけで言えばいままでと2、3cmしか変わらないはずだが全く違う重み。
言葉で表現できない満足感、達成感。
また新たな壁ができてしまった。
へたくそな長文を読んでいただきありがとうございました。少しでもこの感動が伝わればいいなぁと。
また、写真を撮っていただいたアングラーの方、ありがとうございました。

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