日没間際、最後の流しでヒメジが釣れ区切りも良いので早速バラムツに向かう。
この日は強風でかなりの荒れ模様。
自分は幼い頃は乗り物酔いが酷く(新幹線で吐くくらい 笑)、どこに出掛けるにも一苦労だったが何故か船だけは平気。
これまで5mを越える波でも酔ったことはなく自分のことながら不思議でなりません。
釣りのために生まれてきたみたいでそれはそれで何だか複雑ですが 笑
この日も相当な荒れ具合で釣友はしんどそうだったが自分は大丈夫でした。
バラムツポイントに着いた時が一番酷く、さすがに少しふらっとしましたが大きく息を吸ってしばらく遠くを眺めると楽になりました。
船に弱い釣友によれば、バラムツ釣りは夜で周りが見えないので平衡感覚が余計なくなり、さらにエサのサバの匂いがさらに吐き気を誘うらしいです 笑
オフショアで一番酔う釣りだとか・・・。
行く方は心してください・・・。
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インチクでも割とアタリが多かったし、海の状況は悪くはないだろう。
一流し目から釣ったるで!と意気込んでジグを落とす。
着底しアタリを待つ。
・・・・・・・
・・・・・・・
5分以上経過・・・
なんも当たらへん・・・??
この釣り、これまでは落として10秒後には必ず当たりがあるため釣友と顔を合わせて苦笑い。
いつでも釣れる釣りだが、船長いわく年に一度だけクロシビカマスさえ釣れない日があるらしい。
まさかその日に当たってしまったか?!・・・・
当たりませんか〜?
船長も少し不安そう。
今日は層が違うのかもしれない。少しずつ底を切っていく。
20m以上巻き上げもはやダメかと思われたとき、この日初めてのアタリ!!
コツコツと明らかにクロシビカマスが邪魔をしているが何も釣れないよりはまし。
とりあえず魚の顔が見たいので合わせるとヒット!
まいどの不気味な牙魚。
しかしこの魚、旨いので迷わずキープ。
同時に釣友にもアタリがあるがそのままバラムツが喰うのを待つとのこと。
そうこうしているうちにこの日バラムツ初挑戦の友人に本命がヒット!
寄ってくるのでたいしたサイズではないが、大型魚とのやりとりに不慣れなため水面近くでラインブレイク。
その後も何度か彼にバラムツがヒットするが、慣れないタックルで初めての釣りというのもあり、クロシビカマスがラインに触れ全てバラし・・・。
しかし、何度か流すうちこの日のパターンがわかった。
今回はバラムツとクロシビカマスの層が綺麗に分かれている。
バラムツは底付近・クロシビカマスはちょうどリーダーとPEの結束部あたりの層。
一見選んで釣れるように思うが、面倒なことに狙い通りバラムツがヒットしても底から離した瞬間にクロシビカマスがPEを噛みラインブレイク。
一度目の釣行から疑問に感じていたのだが、エサのサバを狙ってクロシビカマスがアタックしてきているにしてはラインの切れる位置が高すぎる。
それにきちんとエサにあたっているときは合わせればたいがいヒットする。
どうもクロシビカマスはエサではなくPEとリーダーの結束部分に興味を示してアタックしているようだ。
前回はバラムツとクロシビが同じ層にいたのでフッキングと同時にその層を切れば確実に獲れたが今回はバラムツがヒットして最初のダッシュで切られてします。
いくら糸の先で30キロ近い魚が喰っているとしても、岩のない海底で6号のPEが切れるはずはない。
おそらくバラムツがヒットした瞬間に動くFGノットの部分がカマスにはたまらないのだろう 笑
困った。。
リーダーをつけないわけにはいかないし、仮にワイヤーを付けても結局結び目はできるので・・・
あれこれ考えても船上でいいアイデアは浮かばず、運にまかせるしかない。
自分にも2度ほどバラムツが喰ったがかなりの大型だったようでジグごと丸飲みされ170ポンドのリーダーがブレイク・・・
釣友はわざとクロシビをフッキングし泳がせて本命のヒットに持ち込むも水面近くでこの通りすっぽ抜け・・・
30分以上ファイトしたのに・・・
暗く揺れる船の上で何度もノットを組むのは結構辛いんです。
もうどうしようもないので半ばやけでクロシビカマスを鍋用に数匹ぶち抜き、気を紛らわせる 笑
それでもサバよりもクロシビカマスを餌にすると少しクロシビのアタリは減るようでした。
残り時間も少なくなり最後の一流し。
自分と釣友はすでに釣ったことがあるので最後は初挑戦の友人に釣ってもらうことに。
もはやバラムツ釣りにおいては人のロッドを見ているだけで海中の様子が完全にわかるほどに成長しました。(船長には敵わんけどね)
クロシビがコツコツとあたり、しばらく待つと一段と深くロッドが絞り込まれた!
合わせて!
合わせが決まり一気にドラグが滑り出す。
ときおりテンションが抜け、変わった引きをするヤツだったがなんとかランディング。
サイズにしては引きが弱かったせいか船上で大暴れ。
冗談抜きに巻き込まれれば大けがします。
147cm。
この日の状況にしては良いサイズでした。
そんなわけで今回はニュータックルは活躍できず。
次回、これに見合う化け物がヒットすることを願って・・・
タックル
Gクラフト BACK-BONE BBB-H-582GJ
シマノ オシアジガー3000P
PE6号+ナイロンリーダー170lb
ジグ300g+自作アシスト(管ムロ40号にシーハンター440lb)
ベイトタックルでいけるか不安でしたが、クラッチを使えばアタリのあった層を正確に細かく探れるので一流しでこれまでよりアタリは多く取れます。
欠点はスピニングのように換えスプールがないため今回のように一度ラインブレイクしてしまうと厄介です。
時間があれば来月もう一度行ってきます。

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