環境が変わり、2か月以上釣具に触れていません。
行きたくてしょうがないのでは?と言われますが、普通の生活をしている人が宇宙に行きたいとめったに思わないのと同じで、あまりに行けないと行きたいとすら思わなくなることがわかりました。
代わりに釣具屋に行って道具集めに走るかと思いきや、こちらも2か月以上一度も行かず・・・
いつか使えると思うからこそ道具も買っているのであって、行けないとわかっているのに買っても何一つ面白くはないのです。
あんなにあった欲しいロッドもリールも、手に入れたところでゴミ同然・・・
釣りに行かないのでフックもラインも全く消耗せず。
おかげで地球の裏側で豪遊できる程度の資金が早くも貯まってしまいました。
まぁ、行けるのはあと40年後か、もしくは人生を捨てたときでしょうが。
3日と我慢できずに水辺に出ていた人間がこれほど行かないと周囲の釣友が心配して声をかけてくれます 笑
今年の初めに海外遠征に行った同じ人間とはとても思えない。
このままでは釣具が腐ってしまうので、少しだけ行ってきました。
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休日が誰とも合わず、同行者を探すだけでも一苦労。
さらにはそこに、天気・潮・風・波・気圧・・・
当然そんな条件が一致するはずもなく、どうしたものかとがっくり。
一般的な「釣りが好きな人」であれば、釣れなかったけれど楽しかったで済むが、その先を知ってしまっているだけに余計辛い。
条件がある程度読めてしまうので、7割の釣果はいつも予想できるのです。
行っても9割方無駄に終わるとわかっていても行かざるを得ないこの状況。
自然相手なので、もしかすると良い方に傾くこともあるが、世の中はそう甘くはないのです。
今回は奇跡的に釣友に休みを合わせることができました。
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一年ぶりの三重県・熊野灘。
紀伊山地が近く、ただでさえ天候が不安定な場所だ。
これまでも、晴れ・凪予報で気持ちよく出られたことはほぼ皆無。
当日中止は何度も経験。
ぎりぎりまで天気予報と睨めっこをし、ダメ元で行ってみるような状況ばかりだ。
今回も3日前に突如台風が発生し、今度こそ終わったと思ったが、ぎりぎり釣りができるとのこと。
しかし、この船との相性は良く、出られた際はボウズなし。
お世話になったのは毎度、
しらさき丸さん。
船長は常にハイテンションでぶっ飛んでいますが、変わり者同士気が合うのかいつも楽しく釣りをさせていただいております。
この日は午後便に乗るため、出船時間は13時半でしたが、12時半に電話があり、もう行くで〜!!とのこと 汗
いや、今は潮止まりやから釣れんで・・・と思うも、早く行きたいと思うこの気持ち。釣り人ならばわかるはず。
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シイラ釣りでは一般的に潮目や漂流物を撃ちながら魚を探す釣り方が多いのですが、ここでのメインは定置網のブイ周りのストラクチャー撃ち。
こんな釣り方ができるのはここだけであり(九州にはあるのかな??)毎年通っている理由の一つ。
(人が増えると嫌なので、内緒にしておきたかった 笑)
こんなブイを順番に撃っていくスタイル。
オフショアの豪快な釣りと繊細なストラクチャー撃ちが融合したなんとも言えない魅力があります。
※かけた大型魚が定置網に突っ込むことも想定できるため、それなりの技術とタックルが必要です
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車から降り、まずますの凪の海を見て一安心。
干潮・潮止まりの午後1時、出船。
真っ黒に澄んだ潮が入り、大いに期待できそうだ。
どこまでも広がる海の上を疾走するこの解放感。
これだけで日頃のストレスから一気に解放される。
まずは午前中にイワシボールにシイラが付いて大ナブラが立っていたというポイントへ。
鳥は相変わらず多い。
シイラの姿はないが、まずはダイビングペンシルで広範囲を探る。
しかし・・・
着水と同時に鳥の猛攻に。
集団でペンシルを追い回し、しまいには咥えて飛び去る始末。
鳥除けのためにいくつかのルアーはバイトマーカーを貼ってチューンしてありますが、まるで効かず・・・
昨年の志摩沖では効果あったのにな〜
船べりまで追って来て襲いかかる頭のよろしくない鳥も多数。
目の良い生き物だと思っていただけに、驚き。
(シイラよりアホやん 笑)
さらには飛び去る最中にPEに絡まり釣りどころではない状況に・・・
あまりにうっとおしくなったので、一番パワーのあるロッドでフッキングをかまし、空に飛び立とうとする前にドラグを締め水面に叩き落とし・・・
(フックは全てバーブレス)
これ以上書くとクレームが来そうなので自粛 笑
釣友も鳥連発・・・
しばし鳥さんと戯れ、魚の気配もないので移動です。
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いよいよ本命ポイントのブイへ。
2投目、ルアーの後方が大きくうねり、久々のエメラルドグリーンの魚体が襲いかかった。
一瞬ロッドに重みが伝わったが、魚が90クラスのペンペンなため、フッキングに至らず。
様子を見るためもう一投だけするもやはりダイビングペンシルが大きいので食い切れていないようだ。
このサイズを無理に釣る必要はないが、今年の初物であったことと、次に来られるのはいつになるかわからないのでとりあえず釣っておくことに。
タックルを一段ライトなものに持ち替えると一発でヒット!
宙を舞う金色の魚体。
ドラグが鳴り、遠くで上がる水飛沫。
短いシーズン・水面という限られたステージ・・・
3つ好きな釣りを選べと言われたら間違いなくその中に入る。
2012年一本目は最後まで良いファイトをした90クラスの♀でした。
タックル
ロッド:ダイコー Hemingway HWC-710ML
リール:ソルティガblast 4500
ライン:PE♯3+ナイロンリーダー60lb
ルアー:トビペン14cm
気づけば船の周りはシイラだらけ。
ここ数年見ることのない状況だ。
はじめた頃は入れ食いが当たり前だったシイラ釣りも年々状況が変化している。
群れでルアーを襲う光景はめったに見られなくなり、一匹もシイラを見ないまま一日が終わる釣行もある。
良い日に来られたことに感謝。
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バイトはキャストごとにあるが、まだ潮が動き出していないのかいまいち食いが中途半端だ。
ルアーの後方につくが、出方も小さい。
船長曰く、夕方になれば活性が上がり、大型が入れ食うらしい。
これは自分も知らなかった。
というか午後からシイラ釣りに出る船は関西ではここくらいなので、夕マズメにシイラ釣りをしたことはほとんどない。
しかし、ショアからやっていたときは確かに夕マズメに時合があった。
日にもよるが、この海域のシイラは夕方のほうが活性が高いそうだ。
同じ魚種でも地域によって習性が若干異なることがあり、非常に興味深い。
どうせ小型しかいないならばとダイビングペンシルで遊んでいると、群れの中に良いサイズを一匹発見。
しかもなぜか食い気がかなり立っている。
30cm近いルアーに何度もバイト!
自分のルアーがフッキングした直後に外れ、それでもまだ船べりに定位している。
ここはまだこの日釣っていない釣友に投げてもらうことに。
ほぼ同時期からシイラ釣りを一緒にはじめた釣友、一発で食わせるあたりは流石。
物凄い勢いで走りだし、跳ねる!
そして今度は一気に下に突っ込む。
数回浮かせるもまた一気に走られ・・・この海域のシイラは本当に強い。
やっと色が変わり、無事ギャフが入った。
113cm ♂
120あるかな?と思ったが、それでも良い魚だ。
そして自己記録更新。おめでとう!!
タックル
ロッド:天龍 Spike del sol SK662-16D
リール:ソルティガZ4500
ライン:YGKヨツアミ CASTMAN 2.5号+ナイロンリーダー70lb
ルアー:トビペン14cm
しかしこんなものはまだまだ序章。
後半戦、怒涛の入れ食いに・・・

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