お盆も過ぎ、シイラ釣りのシーズンも後半戦に突入。
出船している回数以上に予約しているのですが、なかなか天候が悪く思うように出られず。
結局釣行回数としては例年通りです。
7月は一回しか乗れていないし・・・
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この日も前日の夜になんとか船を探して予約。
そういえば、今年はまだ和歌山でシイラ釣りをしていないので久しぶりに行ってみることに。
三重のシイラのサイズと引きに魅了されてからなかなか行く気がしない和歌山。
今回もどうせ釣れて小型、魚の顔が見られれば良いだろうと思って行ったのですが、まさかあんな魚が出るとは・・・
朝5時、日高川の河口から出船。
お世話になったのは、
牛若丸さん。毎年5月・6月にはクロマグロのキャスティングができる数少ない船です。
今回は前日の急な予約にも関わらず、しかも一人だけで船を出してくれるとのこと。
8月の半ばにもなると5時はまだ暗い。
薄暗い中、潮目を3つほど超えるとようやく朝日が昇った。
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船には自分だけなので、積極的にミヨシに立って魚を探す。
しかし、今日も綺麗な海。
潮目に沿ってしばらく走るも、ゴミや漂流物は全く見当たらない。
イワシの反応があるエリアを広範囲に探るも魚の反応はなく、すっかり日が昇ってしまった。
しかもこの日は潮の流れがあまり良くないらしく、潮目がぼやけているとのこと。
確かに潮目を辿っても途中で切れてしまい、撃つ場所が定まらない。
それに加えて漂流物もないので船長も困り果てていた。
しまいには浮かんでいるペットボトルを撃つ始末。
しかし、なんとこれにシイラがついており、本日のファーストヒット! 笑
60cmもないペンペンだったので秒殺。
よっぽど付く物がないんやな〜と笑っているとペンペンを抜きあげたすぐ後方になんと140オーバーがチェイス!
しかもかなりの高活性であることが体色からわかった。
これはもらったと思い、ここで何故か調子に乗ってマグロタックルでキャスト。
予想通り、背鰭を水面に出して激しくバイト!
フッキングが決まり、走ろうとするところをドラグフルロックで動きを封じる。
このサイズといえどもマグロタックルだと余裕。
走るに走れないシイラは何度もその場でジャンプし、なんと数回目のジャンプで口切れしフックアウト・・・
やってしまった・・・今日最初で最後の魚だったかも・・・調子に乗りすぎました 笑
船長もあれはデカかったなぁ〜と言っていたので結構なサイズでした。
その後、近いエリアで2mクラスのハンマーヘッドに遭遇。
なんとこいつはカップ麺の容器に付いていました 笑
今日のタックルなら獲れるので、投げてみることに。一応船長に投げていいか聞くと「おぅ、しばけや!」との返事 笑
キャストして目の前を通すも、一瞬ルアーを見ただけで深場に消えていきました。
サメを釣るチャンスだったのに・・・
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そしてここからなんと4時間近くクルージングするはめに。
潮目は曖昧、いくら走っても漂流物もなし・・・
これではどうすることもできず。たまに良さそうな潮目で数投するもやはり魚はいない。
北へ南へ・・・潮目をいくつ超えても流木一つなく、完全に諦めムード。
なんとか途中で流れ藻の千切れた破片を撃つとペンペンの群れに当たり、しばし入れ食いに。
100匹近い魚が群れており、代わる代わるルアーを襲ってくるその光景を見て、シイラ釣りをはじめた頃はいつ行ってもこんな感じだったなぁと懐かしくなりました。
ルアーが一つ破壊されるほど釣って癒されたので、移動。
そして、帰港まで1時間を切った頃、やっと漂流物を発見!
潮目に漂う壊れた椅子。
キャストするとすぐに海面が割れ・・・
108cm ♂
タックル
ロッド:ロッド:ダイコー ヘミングウェイ Ocean Big Game 77BD
リール:ダイワ ソルティガZ4500H
ライン:Avani BigOne♯4+ナイロンリーダー80lb(FGノットで結束)
ルアー:Carpente Blue Fish 60-170
久しぶりの和歌山のシイラです。
これで帰れますわ〜と船長もほっと一安心。
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エンジンをかけて帰ろうとしたその時、隣にもう一つ小さな流木があることに気付いた。
慌てて声をかけて戻ってもらう。
比較的新しい流木で、あまり釣れそうになかったが、最後に投げさせてもらうことに。
2回ほどジャークさせた直後、どこからともなく大きなシイラが現れ、ルアーを後ろから丸のみにした。
大型によくみられる横からのぶっ飛びバイトではなかったが、今でも頭に焼きついたバイトシーン。
追い合わせを数度食らわすも全く魚は動かず、しばらくしてからやっと気づいたかのように猛ダッシュ。
一気に20mほど出されたが、タックルは一番信頼しているもの。
そしてフックの掛かり方も良かったため、いつも通り落ち着いてファイトできました。
はじめは120クラスかなと思っていたのですが、近づいてくるにつれ何だか大きいような・・・
真っ青な海に美しい魚体。
頭の大きさがこれまで釣ってきたサイズとは違います。
そのうち船長が130はあるで!と言い出し、まさかと思っていましたが、ネットを出して気づきました。
全然ネットに収まらないやん・・・汗
2人がかりでネットと魚を掴み船にあげるとデッキのスペースがいっぱいに。
ここで初めてその大きさを実感しました。
150cm 15kg ♂
余裕の自己記録更新。
シイラ釣りをはじめて今年で6年目。
目標だった130を軽く超える魚と出会うことができました。
決して重くて持てないわけではなく、このサイズなら膝に置いても許されるであろう! 笑
いつもの手持ち。
尻尾の太さが違いました。頭の大きさも異常です。
船に備えてある海外製の大型クーラーにいれるも蓋が全く閉まらず 笑
タックル
ロッド:ロッド:ダイコー ヘミングウェイ Ocean Big Game 77BD
リール:ダイワ ソルティガZ4500H
ライン:Avani BigOne♯4+ナイロンリーダー80lb(FGノットで結束)
ルアー:Carpenter Blue Fish 60-170
150lbのスプリットリングが伸び、ST66 2/0が噛み潰されていました。
まさかあんな小さな流木から出てくるとは。
一匹目を釣った時に出てきても良さそうな気がしましたが、よくわかりませんね。
シイラ釣りはオフショアの釣り、大型魚とのやり取りのすべてが詰まった釣りだと感じます。
マグロやヒラマサを狙う人間はシイラをバカにする方も多いのですが、自分はこの釣りが大好きです。
130を超えるサイズはそう簡単には出ないし、かけてもキャッチできる確率は決して高くないと思います。
オフショアの釣りの楽しさを教えてくれたシイラ釣り、残りのシーズンも楽しみたいと思います。
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一年ぶりに訪れた和歌山でこれほどのサイズを釣ることができ、夢のような半日でした。
船長もルアー釣りに大変詳しく、終始頑張って魚を探してくださいました。
来年はぜひ、この船でクロマグロのキャスティングに挑戦したいと思います。
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本日の釣果の一部。
シイラは船長が市場に出荷しました。
今頃どこかの家で晩御飯になっているのでしょうか 笑

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