アカメ釣りをはじめてから一度も行くことができなかった期間を入れておそらく今年で7年目になる。
この2年、はじめた当初と大きく変わったのは魚でもなければ釣り場でもなく自分自身の置かれた環境。
今の自分の一番のハードルはアカメを掛けることでも釣り上げることでもなく、時間をつくって高知に行くことだ。
そこに行かなければ何もはじまらない。
何とかして時間を作ろうと必死になった。しかし現実は厳しく何度も心が折れかけた。
身近な釣りにさえなかなか行くことができない時期もあり本当に辛かった。
遠征の釣りやこれまで養ってきたものがまた夢のようにどこかへ遠ざかっていってしまうような気になった。
自分はかなり我慢の効くタイプの人間だが、あまりのストレスに気が狂いそうになりいっそ全てを投げ出そうかとも考えた。
一度はアカメのタックルを完全に釣具部屋の奥にしまい込んでしまった時期もあった。
それでも心の火が消えなかったのは相当な「思い」が心のどこかにあったからこそ。こんなに感動できる趣味は他にない。
1年半という傍から見れば短いも自分にとってはとんでもなく長く辛いブランクを経てアカメ釣りに復帰します。
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そんな思いがあっての釣行ゆえに数日前から他の釣りでは得られない感覚に陥るがこれは度が過ぎるとよろしくない。
準備はこれでもかというほど完璧に。そして心は家の裏の川に行くような気持ちで・・・
こういった精神状態でいられるときにいつも良い釣りができるように感じます。
仕事を終えて寝たのかよくわからない仮眠をとり、すっかり慣れた、しかし久しぶりの道を走り夜が明ける頃あの地に着いた。
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久しぶりなうえに最近の状況を特に誰にも聞かず現地入りしたのでまずは河川をいくつか周った。
懐かしい光景が広がるが違和感なくこの場所にいられる。これまで魚釣りを通じてずいぶんあちこち行ったがここはやっぱり大好きな場所だ。
ロッドを振ると1投目でまさかの根がかり・・・最悪だな・・・
ロッドをあおると!?
まさかのスッポン 笑
先日は中秋の名月(「丸い」繋がりでスッポンの日だそうです)でしたが・・・このタイミングで。
鼻息荒く、相当怒っておられます。この後フックを外す際にウェーダーに噛みつかれ大変でした。
気をとり直し真剣に釣り歩くも河川周りにどうもアカメが少ないのか、30弱が一匹ルアーにじゃれてきたところで狙いの潮ではなくなったので休憩。
当然のことながら、休憩とはアカメ以外を釣ることです。
こいつには毎度癒されております。気のせいか前回来たときよりも小型が増えていたような・・・
適度に遊んでもらい温泉へ・・・
仕事と深夜の運転の疲れからか爆睡してしまいましたが、たまにはこういうのもいいかなぁと思います。
数年前はもっと無茶をできたのですが、少なからず歳のせいですかね〜
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家の布団でもないのにすっかり眠り込んでしまい気づけば夕方前。
上げ潮にのって魚が入るであろう場所を撃つもこちらはいつもたくさんいるベイトが少なくどうも反応なし。
小型のキビレが数度ルアーに当たってきたがフッキングすることはなかった。
昼間のうちにアカメの顔を見ておきたかったがそう上手くはいかず。
これは神様がそろそろおまえは昼の釣りを捨てて夜の大型狙いに集中しろと言っているのだと勝手に解釈 笑
大きく移動し、夜の部のタックルをチェックしながら潮が動くのを待った。

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