いつしか毎年恒例となった夏の徳島県日和佐遠征。
仕事に就いてからは仲間内お互い皆忙しく休日もなかなか合わないため、「遠征」でがっつり釣りというよりは年に一回の釣友との集まりでもある。
昨年は大きな台風が立て続けに押し寄せ、2回も予約をしたにも関わらず両方共流れてしまう残念な結果となった。
今回も直前まで天候が心配だったが、なんとか晴れ予報に変わり出船。
毎度お世話になっているのは日和佐の
第八源洋丸さん。
「黒潮牧場」の名の通り、何が出てもおかしくない夢のある釣り場です。
日和佐はウミガメが産卵に来る地としても有名で、非常に景色も綺麗なところです。
4時半出船。
少しでも長時間チャンスを生むためにカツオ・マグロのナブラ対策と釣友がフライでも狙うため、途中チャムを購入。
毎回なかなかイワシが手に入らず、サバや小アジで代用するもやはり微妙な結果になってしまうため、今回はイワシが用意でき満足。
一気に沖合へ・・・
2年前は沖に向かう途中もたくさんのシイラやサメ、ベイトに遭遇したが、今回は何も見えないまま・・・
少し不安なまま一時間半以上走り続け、ポイントに着くとすぐに後方でマグロ系の捕食が2発!
船を付けていただき、キャストするとなんと一発でヒット!
15kgクラスのキハダが釣友とダブルヒットとなった。
しかし、30〜50kgクラスを想定したタックルのため、自分の魚はフックとルアーが大き過ぎ残念ながら口切れしたのかすぐにフックアウト。
ところがそこは生態系の頂点が集まる好ポイント。
すぐさまキハダの口から外れたルアーに大型のシイラが背鰭を出して強烈なバイト!!
こちらはがっちりとフッキングが決まりかなりの手応え。
釣友にヒットしたキハダと同時に船べりに寄せたのだが、胴からキャストしていた釣友にもほぼ同時に大型のシイラがヒットしておりランディングの最中。
自分のシイラはバレなさそうなので、先にマグロ掬ってあげて〜と順番待ちをしている間になんとキハダは足元でフックアウト・・・
完全に頭を上げて弱りきっていたのに・・・あと5秒早ければ・・・
こちらは外れようのない掛かり方でした。
うう・・・惜しかった・・・
130pの良型でした。
タックル
ロッド:ダイコー ヘミングウェイTUNA88
リール:ダイワ ソルティガZ6000(スプールは6500DF)
ライン:Avani CastingPE MAX POWER♯6+ナイロンリーダー130lb(FGノット)
歯切れ防止スペーサー200lb(オルブライトノット改)
ルアーとスペーサーはHHノット
ルアー:Carpenter BCγ75
流石にマグロタックルなのでこのサイズでも瞬殺です。ほとんどドラグは出さないし、安心してやりとりできます。
はじめからシイラ狙いで釣り味を求めるならもうワンランク下のタックルが良いのですが 笑
釣友2人もこのタイミングで120クラスをゲット!
シイラに関してはかなりの大型揃いの群れだった。メーター以下は一本もおらず、すべて120クラスでした。
まだあちこちでマグロのボイルが起きている。
しかも時折凄まじい水柱が上がるので良く見ればクジラがいるではないか・・・
サメ付きナブラは聞いたことがあるが、クジラ付きは自分も初体験です。まあ、それほどベイトがいるということなので大歓迎です。
しかし、徐々に先ほどの食い気はなくなり、大きめのペンシルを見切り出した。
シイラも初めは皆にヒットしたが、数が少ないのか姿が消えた。
しばらくペンシルで広範囲を探るも微妙なチェイスのみでバイトには至らず。
ここでチャムのカタクチを投入。
するとまた一気に活性が上がり、船の周りは20kgまでのキハダ・キメジと再びどこからか現れたシイラでいっぱいに。
チャムを巻くとこうなることは初めからわかっていたが、この状況だからといって簡単に釣れるわけではない。
より魚がセレクティブになるため、ルアーを選ぶ。
こうなるとフライは強く、すぐに釣友が大型シイラをヒット!
120オーバーの良型でした。
この後も皆でルアーをとっかえひっかえ、マグロを真剣に狙うも口を使ってくれず。
カツオも同時に集まり始めたのですが、こちらも同じく何を投げてもルアーを見切られ苦しい展開。
フライなら食うかと思いきやこちらも寸前で見切られる様子。それでも釣友は数回食わせていましたが、惜しくもスッポ抜けでした。
だいぶたたいた後、別の釣友の方のルアーがちょうど良い感じにボイルに入り、ヒット!
慎重に寄せると、20kgほどのキハダでした。
初マグロ、おめでとうございます!
この後はお土産確保のため、他のメンバーはカタクチを付けて泳がせで・・・
カツオ・キメジをポロポロ拾って遊びました。
自分はどうしてもルアーに拘りたかったので、終始キャスティングで通しましたが、最後までキハダは応えてくれませんでした。
チャムを撒いてもマグロの反応も次第になくなり、一昨年はもっと数がいたシイラもこの日は少なく・・・
もっとシイラが釣りたいのでポッパーで広範囲を探るもこれといった漂流物や潮目もないため厳しい展開に。
気分転換のために艫からジグを落とすと適当ジャークにすぐに何かがヒット!
どうせシイラが中層で食ってしまったと思い反対側にまわるとややこしいのでロッドを煽ってばらそうとするも若干異なる引き??
長さがあり、大きく頭を振っているが・・・やっぱりシイラか??
姿が見えてビックリ!!
なんと昔から一度釣ってみたかったカマスサワラ(オキザワラ・ワフー)でした!
こんなに綺麗な魚とは思っておらず、感動。
黒潮の暴君と呼ばれるだけあって、ジグに深くえぐれたような歯型が残りました。
奇跡的に上顎ど真ん中に綺麗にフッキングしており、よくぞラインブレイクしなかった。
実は昨年も和歌山で15kgクラスをトップで出していたのですが、残念ながらその時はヒットせず。
まさかここで出会えるとは・・・
タックル
ロッド:天龍 JIG-ZAM 571S-5
リール:ダイワ ソルティガZ4500H
ライン:VARIVAS Avani jigging♯4+ナイロンリーダー80lb
ジグ:UZU 俺のシャバジグ100g
125cm
船長によるとこの界隈では大きいそうです。
めちゃくちゃ嬉しい一匹でした。
リリースしようか考えましたが、出血が酷かったのと、あまり美味しくないとの噂を検証したかったのでキープ。
無駄にすることなく、綺麗に食べることに。
どれほど不味いかわくわくしながら食べましたが、結構美味しい魚でした。
釣りたてなら刺身でも十分いけるし、フライ・からあげでもおかずになる味でした。
思っていたより小骨もなく、身が見た目よりも多くとれるので機会があれば次回は西京味噌漬けにしてみたいと思います。
最後は潮目を探りながら港に戻ることに。
新しく購入して試したかった大型ポッパーでヒット!
良い出方で満足でした。
ジギングも少しだけやりましたが、時間帯が悪いのか特に何もなく終了。
今年は良い天気のもと、楽しい時間を過ごすことができました。
気の合う仲間と夏空の下でやるビッグゲームは最高です。また来年も行きます!

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