まずは使い慣れたγ75からスタート。
パヤオ周辺の鳥の下でマグロに効果的なアクションで誘うもしばらく反応なし。
マグロはすぐに出ないにしても、1投目からシイラの猛攻に遭うと思っていたが姿はない。こういったパヤオの場合たいてい少なくとも5投以内にシイラが飛び出してくるはずだが・・・
入れ食いとはいかないまでも、まさかシイラさえいないのか・・・とかなり不安になる。
(石垣はもっとシイラ地獄のイメージが 笑)
そして20投ほどしたとき、120程のシイラがバイトするもフックに触ることなく消えた。
視界の端から物凄い勢いで背鰭を出して飛んできたのでこれはもらった!と思うも??
石垣にしてはたいしたことないサイズなのでどうでも良いがこれが何回か続いたので試しにシイラの食わせアクションに変更。しかし結果は同じ。
1回だけバイトしフックには触れず消えていく。自分のアクションに問題があるかと思い同船している釣友に聞くも全く同様の状況とのこと。
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マグロとシイラでは誘い出しの方法、つまりスイッチの入れ方が多少異なる。
自分はここに来るまでマグロと呼べるサイズをほとんど釣ったことがないので後に経験して納得・確信したがこれが今回の釣りの大きなポイントになる。
マグロ釣りの書籍や映像では多くの場合このアクションの違いが解説されているが、実際にこれで魚を出したことがないので半信半疑だった。
2年程前に和歌山にキハダ狙いで釣行した際にたまたまマグロに有効なアクションをキハダとシイラ複合のナブラで試したことがあった。
このとき先に大型のシイラがチェイスしてきたのだが、マグロのアクションを加えた瞬間追うのを止めターンしていったことがあった。
当時はシイラも釣りたかったので、え??なんできっちりチェイスさせたのに手前で食わん?と疑問だったが今思えばそういうことだったのだ。
このマグロに有効なアクションは僕が発見したわけではなく、マグロ釣りのDVDや実際に何匹も釣っている方に聞いたことでもあるのでここでは書きませんが、大変納得のいく方法です。
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しかしこの日はわざわざシイラの好むアクションに切り替えても釣れず・・・
冷静に考えれば、ベイトや鳥山の下に付ききって移動しているシイラは時折こういった状況があり、この日はシイラの数も極端に少ない。
1度だけ160クラスがヒットしたが食いが浅くすぐにフックアウト。
目標の180〜2mが全く目視できないのでシイラ遊びはここで終了。
シイラをバカにしているのではなく、10年以上様々な海でシイラキャスティングをやってきた成果が出ていると感じています。
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日が差し出した9時頃、前方の鳥の下で2回単発のガボつきあり。
おそらく水飛沫からするとそこそこのキハダ。
すぐに船をつけてもらい実績の高い貝田トランペット200で丁寧に誘う。
このプラグはこちらの海域では超有名でもはや定番アイテム。
昔ショアからシイラをやっていた際に使っていた懐かしいルアーだ。久しぶりに泳がせるとやはり使い易い。
ソナーがないので正確な層がわからないが、この状況なら棚はそう深くないはず。
3投目、ルアーを引く際の泡を意識してショートジャークし、しっかりポーズをとった瞬間水面爆発!
シイラとは比べ物にならない勢いでドラグが鳴く!
興奮してあまり覚えていませんがしっかり追いアワセ。
後から思えばもっとプレッシャーをかけてもっと短時間でキャッチできたと思うが、1本目なのでかなり慎重に。
なんとかキハダと呼べるサイズを初キャッチ!計測していませんがおそらく25kg弱。
これまでキメジしか釣ったことがなく、これだ!という確信がない状態でキャストしていましたが、それでも自分なりに信じたやり方で結果が出た嬉しい一匹でした。
もちろん自分一人の力で手にしたわけではなく、多くの先輩マグロ釣り師のアドバイスがあったおかげです。
ギンバルつけるサイズかと言われれば恥ずかしいですが、SOULSのファイティングベルトは本当に腰が楽でした。
体の他の部分は鍛えてるので楽勝!
ランディングやファイト中にもやり易い位置で釣らせてくれた釣友に感謝です。
余裕ができたのでルアーをローテーション。
γ60L,γ90,BF100,γ105とペンシルを中心に釣りたいルアーで回すもどうもいまいち。
ベイトが見えず、何かわからない状況。(本州ならたいていイワシやサバ子、トビウオですが南方系のベイトが勉強不足でムロアジくらいしかわからん・・・)
ペンシルできっちり誘ってもダメなら今日はカップ系かと思い今回から使用のナリマン喝飛KP-3に変更。
値段の割にめっちゃいいやん!と思っていると変えてすぐに出る!がミスバイト。
釣りたい気持ちが勝ってしまい、より泡と音がしっかり出るトランペットに戻す。
直後にド派手にバイト!
今度は小さかったのと2本目なのでドラグを締めて一気に浮かせた。
20kg程。
まだまだ限界には程遠いものの自分のノット・タックルを信じてドラグを締め、結構ロッドを曲げました。
ツナロッドをここまで曲げられたのでこれまた大きな自信に!
ランディング後に自分の組んだノットを確認。少しも伸びたり変形していなかったので安心しました。
今回からハーフヒッチや編み込みの回数等々を大きく変更し、より飛距離が出るように考えて修正。
ガイドからの抜けも以前より良くなった気がします。
2本ともガッツリとフッキングしていました。
このサイズなのでまだ問題はないのですが、口や歯を見ると50kg以上となると飲まれ切れの恐れがあると感じました。
キャスティングでのマグロ釣りはサイズを選んで釣ることは難しいと感じるので今後は歯切れ防止の対策も考えていきたいと思います。

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