今年の記事は今年のうちに。
何でも屋にシーズンオフはなく、何か良い魚がいればいつでも釣りに出かけるのですが、「釣り納め」が一つの行事になっているのでこれが最後とばかりに釣行しました。
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2日ほど前から全国的に寒波が襲来し、部屋の中でも凍えるほどの寒さ。
しかし、この日は以前から釣友にお誘いを受けていました。
この時期なら朝は布団から出るために相当な気合いが必要なのですが、釣りという理由なら一発で起きる。もう病気だ。
心配していた風もなく、気温こそ低いが日差しがあり良い天気に恵まれた。
狙うは水路のタナゴ。
先日、ブログの検索キーワードを見たところ、一位がバラムツ・・・
ここは決してそういったブログではないのだが、これほどバラムツ記事の充実したブログは他にないと自負しているので仕方がないか。
ドラグを延々引きずり出す怪魚も魅力的ですが、誰も目を留めないような魚種にもその種独特の美しさがあり、どれも魅力的です。
今日はどんな魚が待っているのか。
暖かくなるのを待ち、昼過ぎに出発しました。
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高速を降りればそこは日本の原風景。
山間を川が流れ、平野部には水田、ため池・・・
そして民家の脇を流れる用水路。
こういった田舎の水路は人々の生活と密着している。
水路端には石の階段があり、ここで野菜を洗ったり冷やしたりするのだろう。
そんな景色を見られただけでも半分満足。
そっと覗くと小魚の影あり。
早速竿を出してみた。
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ゴツいロッドで大きな魚を釣る釣りもあれば、小さな竿で極小の魚を釣る釣りもあり。
これぞ日本の釣り。
日本人に生まれ、日本で魚釣りを覚えたのなら、やらなければもったいない。
餌は赤虫。
棚を合わせて、いざ仕掛けを入れてみる。
水路は一画が深く掘れており、冬季は水位が下がるためそこに魚が集まる。
目の前の風呂桶ほどの深場には無数の魚がいる。
予想通り、すぐに浮きが消し込んだ!
立派なヤリタナゴの雄。
これを見たくてここに来た。一匹目がこれとは・・・最高だ。
バケツにそっと魚を入れ、再度仕掛けを入れればすぐに目印が動き、浮きが消し込む。
お次はアブラボテ。(下の小さなほう)
地味だが、他のタナゴにはない深い色合い。水槽に入れればちょっと気が強いところもまたいい。
タナゴとタナゴの合間に延々釣れてくるのは小ブナ。
この日は3人で500匹は釣っただろうか・・・
幼い頃に父と夕方遅くまで小ブナ釣りをした記憶が蘇った。
こんなフナも。
ブチブナと呼び、マニアにはたまらないらしいが、実はこの黒点は寄生虫によるもの。
水質があまりよろしくないとこのようになるとか。
まさかの珍客も現れた。
ギギ。魚好きにはたまらない一匹だ。
一匹だけかと思いきや最終的には全部で5匹も釣れた。大満足。
写真はないが、時折コウライモロコも姿を見せる。
オイカワがかかれば竿は満月。
次は何が釣れるか・・・お楽しみだ。
これは流石に竿では無理。
網で掬いました。
釣り人が釣り人だけに、3人ともすぐにバケツはいっぱいに。
そして、わいわい釣っていると大きなカメラを持った車が。
どうやら地元ケーブルテレビの取材らしい。
この町の風景を撮影しに来られた様子。
とても感じの良い方で、それならばとカメラの回っている前で釣って見せる。
この日はいつもの「あ〜バレた・・・」はなしでした 笑
放送日や番組は一切知りません。もっとお洒落をしておけば良かった〜
まだまだ続く。
カマツカ。何とも言えないこのフォルム。
自分の大好きな魚です。意外にたくさん釣れました。
タナゴは本当に綺麗な魚。たくさん釣れば宝石箱が出来上がります。
(上は先日のカネヒラたち)
たった2時間でこれだけたくさんの魚と出会えました。
流石にじっとしていると手が悴む寒さでしたが、気の合う仲間と過ごす時間は最高でした。
最後に、もとの深みにそっと魚を返し、2011年の釣りを無事終えました。
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今年は魚との出会いはいまひとつでしたが、人との出会いが多い一年でした。
無理に約束して知り合ったわけではなく、自然な流れで出会い気づけば最高の釣友に。
この日一緒に釣りをしたkimi君、ペスカトーレ氏、本当にありがとう!
来年はどんなドラマが待っているのか・・・
ハイシーズンが待ち遠しい。
そして、2011年最後の記事は写真で今年を振り返る予定です。

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