いつか記事にしようと思いながら何釣りにも良い時期だったのでつい遅くなってしまいました。
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まだ残暑の厳しい9月の終わり。
行きたい場所・釣りたい魚は山のようにあるにも関わらず忙しく遠出ができない日々。
そんななか、半ば消去法で訪れた琵琶湖水系。
週末ではあったがもともと人気のない場所。
めったに釣り人に会うことはないがこの日は珍しく釣り下っていくと2人の人影が。
暗がりで何釣りかまでは判断できなかったが、この水系を訪れる釣人の目的はたいてい自分と同様。
大勢でわいわいやる釣りではないし、みな貴重な休日を楽しんでいるはず。
邪魔をしては悪いと思いポイント移動も考えたが、時間的にも体力的にも今来たところを車まで戻るのはかなりしんどい。
申し訳ないと思いながら挨拶をし、50mほど下流の岩場を1つ越えたポイントに入らせていただく。
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久々の琵琶湖水系だったが、この日は川の状況も良く下りながら立て続けに2本ヒット。
うち1本は以前からこれで釣ってやろうと用意していたソルト用大型ポッパー。
取り立てて言う程のサイズではなかったが、狙い通りの流れの中・さらに水面での捕食はやはり格別。
Monster Queen76xxx
BLACK SHEEP250
8ブレイド♯5+ナイロンリーダー50lb
maria・PopQueen
もう少し時間はあったが十分満足し、車に戻ると先ほどのお2人が。
愛知県からお越しのようでどちらからともなく話はじめる。
聞けば冬から全エリアを何度も下見しここに辿り着いたという。
この時代にインターネットの情報に一切頼ることなく地図と自らの足で。
当然のことだが、2人とも自分よりずっと釣歴は長く、様々な魚種を手にされている。
そんな僕が言うのは失礼だがビワコオオナマズに関してはほんの少しだけ関わってきた時間が多い。
自分と同じように0から挑戦し、試行錯誤の末に魚を手にされている2人を見てとてもうれしかった。
「(会えたことにより)答え合わせができてよかった。」
その一言が今でもずっと頭から離れない。
そしてお会いしてすぐ気付いたのですが、お2人は以前僕がホームページを見ていたルアーメーカーの方でした。
ANGEL'S ENGINE
そう、お2人は全て自分たちで設計し、削りだしたハンドメイドルアーで魚を手にし、釣りを楽しんでおられます。
どれも他にないコンセプトのものばかり。
自分はルアーを作った経験がないので偉そうなことは言えませんが、常にビッグフィッシュに照準を合わせた設計。
もちろん強度面でも一切妥協なし。
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厳しい状況の中、価値ある一匹。
遠征というほど立派なものではないけれど、自分も近年憧れの魚を求めて遠くの釣り場にお邪魔するようになった。
そんな中で思ったことは
「現地の状況がどうであれ、与えられた条件の中でできることを精一杯やり通す」
ということ。
いつでも釣行できる地元とは違い、極端な話、竿を出すことすらできないときも。
自分が遠くの釣り場でよくしていただいたように、自分の地元の釣り場に来られ、心から魚を手にしたいという方にはできる限りのお手伝いをしたい。
そうすることで自身の良い刺激になり、また良い関係を築けたらと考えています。
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その気になればいつでも訪れることのできる琵琶湖水系。
これまで何度となく単独で通いつめ贅沢にも少し食傷ぎみだった。
しかし、新たな釣友との釣行はまるで毎回はじめての川で釣りをするような気持に。
そして行くたびに新たな発見があり、同時に自分が何も知らなかったことを思い知る。
お2人とはその後も何度となくご一緒させていただき僕自身も良い魚に恵まれました。
また今度記事にします。

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