台風は発生したものの、足が遅く
どうやら、富士登山パートUを書くことができるようです
本来登山は自分で全てを計画し実行に移したいものですが
富士山初体験での不安や、費用面の理由で
自分に合いそうなツアーを探しての今回の登山となりました
先ずは月曜日の早朝、福岡空港から飛び
羽田にて待ち合わせ合流 AM10時15分
ツアーバスで羽田から新宿を経由し第2グループを乗せ
ツアー参加者でバスは満席の50名となる

平日だというのに・・・
参加者は
私から見れば、
若い20代中心と思われる世代が大半
経験値は知らぬが、ファッショナブルな山ガール&山ボーイが多い
バスは都心の渋滞を抜け、東名高速で順調に吉田市へ向かい
富士山の麓に近づくが、雲が多く山容を見ることができない
台風の心配も、雨の心配も少なそうで・・一安心?
ただ、山頂は天候の変動が激しく
「吹雪の中、下山したら上天気だったりもする」
とあくまで引き締める添乗員
バスはついに富士スバルラインを登り始める
人出が少ないであろうとの勝手な思い込で
わざわざ
月曜からの平日登山を選んだのだが

駐車場は既に満車とは・・・飽きれるが
(8月も残すは2日だからか?)
バス進入には問題がないみたいだ。
5合目到着 PM3:00

いつもの状況は知らぬが、観光客や登山客で大賑わいだ
登山準備も完了し、5合目石碑で記念撮影 PM3時30分
「日本の最高点に登らないか?」と言ったら
すぐに食いついてきたヨウヘイが同伴
見た目はどうだか知らぬが、一度、経ヶ岳1000mを登っただけの初心者
さて、どちらがどうなるのやら?
女性ガイドによるミーティングが始まる

グループの人数が多いので大変そう
集団行動の注意は勿論、特に高山病対策の話には集中。
かなりの人数が下山中で外人の下山客が目立つ中、
嬉し恥ずかし2列縦隊でのスタート
思ったよりハイペースでのスタートだったが(最初は平坦、下りもある)
少しでも登りになると、極端にスピードが落とされ歩きにくい
が、
高度順応の為だろうと初心者はついていくのみ
すれ違う、下山客の疲れ果てた顔色に
明日の我が身では無いかと気にかかる
6合目近く、雲に隠れていた山頂が望まれる雲の形が面白い

勝手に山頂と思っただけで、違うのかもしれないが?
さて、6合目到着ここからが登山と言えよう PM4時30分

ここからは落石防止の巨大ロックガードに沿って勾配が急になって行く
相変わらず、短い間隔で休憩を取りながら
火山性の岩場等を登って行くが、難しさはない
(あまりの遅さに、ちょっとイラつく事も)
勾配はあるが、そのスピードの遅さと低い気温の為
脚に疲れを覚えることも、汗をかくこともない
そのため、高山病対策に水分補給は大事と教えられたが
ザックの1.5Lのハイドレーションは一向に減る気配もない
PM5:40分 やがて斜面に山小屋が張り付いたような風景となる
7合目付近で最初の脱落者発生!!、
予定の山小屋にたどり着けず、添乗員が付近の山小屋に交渉し
そちらで宿泊となるみたいだ
勿論、
高山病みたいで、私と同じくらいの年配者の男性だけに
・・・・・ちょっと不安がよぎる
暗くなるのは早くヘッドライトを装着し始める、
行動食などとりつつ登るわけだが、
カロリーメイトはパンパンに膨らんでいる
廻りで「空気が薄くなった」との声が聞こえるが
俺には空気の濃度はわからない、
ただ・・・いつもより息切れが多い感じはする
賑やかだったグループも勾配と時間経過で元気がなくなり
疲れや不調を訴える者が増えてくる
最後尾に位置どった我々に、添乗員がしきりに様子を伺ってくるが
今のところは、しごく順調。
PM7:00 8合目の山小屋白雲荘の前で休憩
ココでは
若い女性がうずくまってしまい、結局、こちらでリタイヤとなる
女性二人ずれでの参加みたいだが、片方は登山を続けるようで涙の別れとなる。
宿泊予定の山小屋まで届かない途中リタイヤの場合は
別料金が発生し、覗き込んだ料金表は
平日素泊まりで5500円、脱落とともに痛い出費だ
次第にサバイバルの様相も展開中・・・
登山道脇で疲れ果てたように動かず横になっている者が増えてきた
先程、勢いよく我々グループを抜いていった若者3人組も
座り込んで動かなくなっていた
そんな状況があちこちで珍しくもなくなってきた頃
登り始めて、6時間強
やっと本日の宿泊地 本八合目の上○○屋山小屋に到着

高度3340m
もう
既にPM10時となろうとしている
小屋泊は初めての経験だが、あまり良い印象は持てなかった。
狭いということは理解できたが、
多人数を毎日さばいているという感じの対応で
言葉にぬくもりが無く、2ヵ月間に売上げねばといった感じに思える
期待していた、カレーも

ご飯が薄く、底が見えている
「このテーブルは8人用だと」
詰め込まれた挙句、腹が減っているわりに味が・・・
御代わりができると聞いてもいたが、誰一人として申し出ず
飯食ったらサッサと寝ろという感じ
山(富士山)の常識を知らぬ、初心者の甘さなのか
この山小屋だけのことなのか知らぬが、
残念な感じは否めず。
グループ内で、この山小屋までどうにか登って来た
若い女性が又もや脱落。
どの小屋でも不思議だったのが
玄関わきにチョットしたベンチ椅子のスペースがあり
そこでは、
顔色の悪い登山者が毛布にくるまれて具合が悪そうに座っている光景
料金でも違うスペースなのかと不思議に思ったが
ここで事情が判明した
カレーが足りず、
600円のカップラーメンと
500円の缶ビールをそのスペースで飲んでいると
(ちなみにトイレは宿泊者でも有料100円)
高山病で具合の悪そうな女性が毛布で横に座っている所へ、
小屋の管理者と思われる方が説明に来た
話の内容は・・
「高山病のあなたは酸素が足りない」
「この場で治るものでは無い」
「寝所に入ると、狭い空間に多人数の為、酸欠が進む」
「寝てしまうと、呼吸が浅くなりすぐにモドス事になる」
要するに・・残念ながら・・
「朝まで眠らず座って起きているしか方法がない」
そんな感じの言葉を告げて忙しそうに立ち去った
なるほど、ごもっともと他の小屋の状況もわかったが
ちょっと可哀そうである
その横で、ラーメンにビールの俺も無神経な奴だが
起床は1時15分・・・仮眠に与えられた時間は2時間半程!!
寝たら酸欠が進むという言葉を聞いてから、寝床に入るのは
スッゴク不安が増し・・・・
明日の為、少しでも仮眠を取ろうと目をつぶるが
座ると頭を打つ狭さと、隣同士のギュウギュウ詰めのベット?で
寝付けなくなったことは小心者の私であれば当然の成り行き
さて、
明日、頂上を拝めるのか?・・・・・
以下、次号・・・・。

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