(荒目画用紙 ダーマート)
この熊は亡父と特養にいる母が始めて北海道に旅をしたときのお土産です。
敦賀から北海道便、フェリーサンフラワーが就航することになった記念の年でした。
往路はサンフラワーに乗り、復路は飛行機で帰るという船旅も飛行機も始めての一大イベントでした。
船の出発のときは姉がテープで送り、帰りは伊丹に住んでいた私が出迎えに行きました。
兄弟5人にそれぞれ熊を買ってきてくれたのですが私だけには手渡しでした。
1966年、この旅行中に飛行機が空中分解をするという事故が起きたのです。
その2週間前には羽田沖に墜落という事故もおきていました。富士山付近の乱気流が原因と報じられていた記憶があります。
2つの多きな事故があったあとなのでとても心配でした。二人の元気な姿を見たときにはほっとしました。
その父はなくなり、母は私のこともわからなくなり特養にいます。時々会いに行くことだけが親孝行になってしまいました。

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