エンジンの掛かりが悪くなったガスガスの125です。去年の12月頃より悪くなったとので、寒くなったからではないかとオーナーはキャブレターのジェットを交換してみました。しかしほとんど変わらなかったということでした。
エンジンの始動性を含めた調子は下記の3点の状態で決まります。
@ピストンとシリンダーの圧縮があること(気密性が保たれていること
A適正な混合気であること
B適正な火花が出ていること。
ジェットを替えても変わらなかったこと、火花は出ている(火花が出ていること=OKではないですが)ので圧縮を測ってみたらとても低かったです。6kg/cm2。これではかからないですね。シリンダーを分解してみたらピストンリングが摩耗していました。段つき摩耗になっていました。2サイクルですのでシリンダーにポートのあるところで穴の部分と繋がっているところがあり、シリンダーの繋がっているところが段差になっていました。段差と言っても0.1〜0.15mm位です。それでポートの無いところへ行くとその部分が隙間になってしまうのですね。乗り始めて2年経っているので消耗です。リングを新品に交換したら圧縮は12kg/cm2、始動性も良好になりました。
最近数千円でコンプレッションゲージが売っていますのでオーナーの人はメンテの道具に加えておくと不具合の原因を見つけるのに役立ちます。

4サイクルで14kg/cm2、2サイクルは若干低めで12〜13kg/cm2。10以上あれば大丈夫で9以下だとかかりが悪くなってきます。


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