*菜の庭学舎*は、 天王寺ナーサリーとして、乳幼児の発達と親の学びの親子クラスと新生児の訪問ケアを、天王寺学舎として小学生クラス、大人向けのアントロポゾフィーの講座を開設しています。 場所は大阪市内、天王寺周辺。 すべての講座に関してのお問い合わせ、お申し込みは、kodomonojikan_osaka★yahoo.co.jpもしくはフェイスブックのメッセ−ジでご連絡下さい。(★を@に変えて下さい。) フェイスブックではクラスの様子をお伝えしています。 https://m.facebook.com/kodomonojikan.osaka/

2009/4/19

ナーサリークラスに参加してのご感想。  クラスに参加した方の感想

 子育てに迷った時は「子ども自身に立ち返る」という感覚を親御さんが何かひとつでも見つけられれば、ナーサリークラスの私の役目(仕事)は終わりかなと思っています。それぞれの日常生活に帰って、自らで立って、ご自身の感性と思考を生き生きと活動させながら育むことの楽しさや有り難さやその他たくさんの人生の恵みとして、日常を紡いでくだされば幸いです。

 ご参加いただいた方のご感想をいただきましたので、ご本人のご了承のもと掲載させていただきます。


 「触らせてあげて」
 いちばん最初に「!?」と思ったyukaさんのひとこと。
 熱いハーブティーのカップを触ろうとした息子を止めようとした時でした。「触らせてあげて」という言葉にその当時の私は、正直、びっくりでした。熱いものは危険だから子どもに触らせてはだめ、それが当然だと思っていたのです。
 けれど、「熱い」ということはどういうことなのか、それをじかに感じる「触覚体験」が必要なのだということでした。
 木のおもちゃの多様な手触りや天然石の冷たさ、シルクの布の心地よさ、それら全てをじかにさわり、全身で感じとることの重要さ、そんなこと考えもしませんでした。シュタイナーは木のおもちゃ、ナチュラルで良さそうな感じーなんて軽い気持ちでいた自分を今では「浅かったなー」と思います。

 ナーサリーで教わったことはほかにもたくさん、たくさんあります。少数先鋭(?)なので親も子も団体に埋没してしまうこともないですし、何よりそのきめ細かなyukaさんの観察眼がとてもありがたく、私にとっては腑に落ちることばかりなのです。
 息子の就寝時間が遅かった次の日、「Nくん、昨日寝るの遅かった?」と朝一番、何も言ってないのに訊かれ、yukaさんはもしや魔法使いかと思ったこともありました。「顔がちょっとむくんでるみたい。消化不良気味かもしれないから今日はおなかに優しいメニューにしてあげて」とのご指摘でした。じゅうぶんに消化できないとどうしても寝つけなかったりすることがあるんだと教わりました。
 あと、食事中にちょっと気に入らないことがあると食べ物を投げる、という時期があって、どうやって教えたらいいのか困っていたときには、「腕を使う遊びをしてあげるといいかも。」と「!?」なアドバイスをいただき、随分意外なことだったのですが、旦那にも協力してもらってぶら下がり遊びなんかを意識的にやっていたら、これは本当に不思議なくらい、いつの間にか下火になっていました。
 眉間の青さでみる貧血度(!?)も教わっていたので、のちに極度の貧血だと医師に診断されたときには「やっぱり!」とびっくりしましたし、歩き方や運動の様子など、異なる年齢/気質の子とくらべることでとても面白く観察できたり、単に「いい、わるい」とか「できる、できない」とかいう観点で見てしまいがちなところを、こういう見方もあるんだよ、と、凝り固まった価値観を溶かしてもらえたりもしました。

 もうひとつ、溶かしてもらった気持ちというのもあって、それは、乳児の頃から、大音量で泣く息子を、私の母親は「どっか病気ちゃうか?」と心配していたのですが、ナーサリーでは「泣かせてあげてねー。Nくんはその泣き方で主張してんねんもんなー。」ときっぱり。これは私自身もすごくすごく気持ちが楽になりました。どこかで、子どもが泣いているのは親のせい、泣きやませるのが親のつとめ、とかたくなに思っていたのです。

 そうして息子は熱を出したりけいれんを起こしたり入院したりを経、いつの間にかぐんと成長し、おしゃべりもずいぶん得意になり「○○くん、行くよー」なんて小さな仲間に声をかけて公園へと誘ったり、お弁当前に待てず、歌声が聞こえないほど泣いていたのに、きちんと人間らしく(!)待てるようになり、怖くてひとりではすべれなかった大きなすべり台も自分なりの方法で楽しめるようになったり、家でも奇想天外なままごと料理を繰り広げてくれたり、洗い物や家事の模倣はあまりに私にそっくりで驚きだったり……そしてやっぱり、一見大人しく落ち着いて見える息子ですが、泣き声=主張の声は、誰よりも激しく、その声にびっくりして泣くお友達もいるほど…頼もしいのでした。

 子どもの遊びの大切さや大人としての子どもとの関わり方など、単にアドバイスの言葉をもらうだけでなく、実際に子どもたちと生き生きと関わるyukaさん自身の姿勢や、子どもを見守りつつ鋭く観察している様子などからも、学ばせてもらったことがかなり多くあり、山ほど感想やエピソードがあってきりがないのですが、はっきり言えることは、通っていて良かった! のひとことに尽きます。地域の子育て施設や同月齢だけのご近所の集まりにどうしても馴染めず疑問だらけだった頃、yukaさんとの出会いがあり、同時にシュタイナー/人智学の世界に足を踏み入れることとなりました。学びの会や読書会にも参加させていただき、価値観の幅がぐんと広がったことも私にとってはとても大きな出来事でした。
 最近ではカウンセリングでもお世話になり、自分と向き合うという大切な仕事を始めることができました。
 そしてやっと最近、ほんとうに息子を愛しく感じられるようになりました。(寝かしつけ時以外は…ですが。)息子の一挙手一投足が気になり、見えない孤独感に押しつぶされそうになり、心身ともにくたびれるばかりだった日々から、ようやく一歩踏み出せた実感があります。
 もしかして私、やっと母親になってきたのかも知れません。これからまだまだ人生は続きます。子育ても一生続きます。長い旅です。
 そんな旅のはじまりに出会ったyukaさんは、教師でもなく、親や親戚でもなく、なんだか何者でもなく、それなのにこんなにも愛を持って(!)子どもたちの育ちを見守ってくれる、ほんとうに謎で、素敵なひとです。そんなyukaさんが主催する天王寺ナーサリー、これからも変容しつつ、続いていきますように。
 精一杯の感謝を込めて。


H・F&N(2歳2ヶ月)
2



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