最近はネットの普及、中央〜地方、海外〜国内 情報の共有がすすみ、地域格差、コーチのレベルの格差も減りつつあると思いますが、たまに旧態依然20年前と同じ様な事を、自身で検証をしないで指導してる人もいるようです。
一番感じるのはサーブの教え方です、良くあるのは”段階的指導法”と言う奴で、動作を抜き出して細分化して教えていくと言うものです、トップテンの選手を育てコーチや、何人も送り出している国のメソッドではこれを否定しているコーチ、国は多いです、理由としてはフォームと言うの連続するもので、一つ一つ抜き出して語るのはナンセンスであると、私もこれはそう思います、しかし現場ではある程度の分割は必要と思う事はあります。
マイナスしか生まないと思うのは、ラケットを背中に担いだ状態でトスを上げさせて打たせる、これはもうバカとしか思えない、どんな分解写真を見ても
「肘の角度は90度近辺であそこまで角度がつく事は有り得ない」からです。
サーブの難しさ?は身体が横向きから前向きに、ターンした身体が元に戻る時の腕の、肘の動き方が、ストロークと違って、肩の関節と同じか高い位置に肘の関節があるからです、ストローク時には肩の関節よりも前に肘の関節が前に出た時に肘が曲がっていきます。
サーブの際には肩の関節が(右利きなら右肩が)前に向く時に、肘が曲がって行く、先の段階的指導では曲げていましたよね?
肘は曲げるのではなく、曲がるものですそれを覚えるのが、指導するとさとられないように指導するのが難しいところです。
多分肘の位置を高くとか、そんな事を第一に考えると担いだ状態で!と言う事になるのでしょうか?私は大事な事は体が正面を向く時に肘が曲がってくると言う事だと思っています、よく分かるのが野球のピッチャーの投球動作で体が正面をむく、胸をはるような感じで肘は後ろに残っている、肘の角度は90度近辺です、この動きはほぼサーブと同じ上体の動きです、他にテニスのサーブと同じ動き方をするものは(=同じような)他には槍投げもそうです、肘の角度は綺麗に90度近辺です、キツイ角度では肩の関節の動きがスムーズに行かないからです、実験してみましょう、真っすぐ立って下さい 肘と肩の関節の高さを合わせて下さい 肘を直角に曲げて下さい そのまま手首を下に繰り返し動かして下さい 次に同じ様な体制で手首を頭の方に、肘の角度をきつくすると言うことです 先と同じように動かす、肩の関節の周りが悪くなるでしょう?曲がると肩の関節の自由度、可動範囲は少なくなります。
これは力を伝える効率の低下、肩、肘の不具合にも繋がります。
この動きを覚えるのは、両手を広げて、横向きから前に向けて行って下さい、力が抜けていれば肘が曲がってくるのが分かると思います、面白い事に反対の手が下を向き、反対の直角になりませんか?
この動きを実際の打ち方の中で活かしていけばいいと思います、活かす形での段階的指導、分割は良いことだと思います。
トッププロでも、素人でも身体の動きの基本は同じです、例外無く彼ら、彼女らがしている動きは真似をすべきです、このサーブの際の肘の角度など良い例だと思います。

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