ポリはいい糸だと思います、比類無き耐久性、打感、でも衝撃が大きいのも事実ですね、中には肘や手首に来る人もいるかと思います、決して万能ではありません、むしろ半分以上の方にはポリ以外の糸のほうが向くかもしれないです。(しかしポリでないとダメな方、ポリのほうが良いラケットあります)
最近そこの所に気づいてきた方も少なくないようです、マルチの良さを再認識して、又マルチに帰って行く方も出て来た様に感じます、私自身もハイブリッドのテストでマルチの良さや、テクニファイバーのマルチの出来の良さを再認識しました。
今回のテストで特に「やはりいいな」と再認識したモノを紹介します。
XR−3
\2625- 少し硬質感のある糸です、反発、弾きそういう点や、感触が前面に出てくる糸です、ただ、カンカンした感じではないです、きっちりとホールド感もありますよ。小気味のいい感触のストリングです。
TGV
\3360- 非常にソフトな打感の糸です、ポリウレタンの衝撃吸収性の良さは感じられると思います、肘や手首に不安のある方にもお勧め出来ます、テンションロスも少なく、ソフトな打感のマルチにありがちなデローと伸びる事もありません、厚いラケット等に使用すると良い感じにニュアンスが出ると思います、衝撃も大分緩和してくれます。
NRG
\3675- これはバランスがいい糸です、TGVとXR−3のいい所取り?反発感とホールド感のバランスがいい、スピンの掛かりも非常に良いです、マルチにありがちな腰の抜けた打感ではなく、ガツンという打感がもあります、私は今回のテストで一番気に入りました。自分のラケットの横糸もほぼこのNRGで決まりです。
全てのテクニファイバーのマルチのストリングに共通の特徴ですが、テクニファイバーの糸はコーティングをしていません、コーティングは剥がれます、効果が無くなる、打感が変わる、そういう事が起こります、テクニファイバーのストリングに共通の特徴「含浸」これはコーティング剤の成分を製作過程で染み込ませるんです、故に剥がれるという事が起こらない、安定した性能を維持することが可能です、これはバボラがマルチを作る以前から、マルチの歴史が長いテクニファイバーだからこその技術です、意外と知られていませんが。

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