最近のレースはチームやマシンのスペシャルタイヤと言うのは少なくなって、みんな同じタイヤを使う、そういうケースやレースが増えてきました、つまりタイヤそのもののアドバンテージではなく、どうタイヤを使うかでアドバンテージが得られるか?否かになって来るのです。
タイヤにやさしいドライブをすれば、タイヤの美味しい所が長くなる、グリップの維持が長くなる、ひいては他車に対してのアドバンテージになる、タイヤ交換も少なくなり圧倒的なアドバンテージにもなりえる、と言う事です。
どういう運転をすればタイヤにやさしいのか? 加減速、旋回でその差は出ます、ブレーキの踏み方、加速時のスリップアングル、何よりも「旋回時ににタイヤをこじらない、無理な動きをさせない、自然なうごきかたをさせる、自然な動き方をできるように」にと言う事です。
おい、おいテニスと何の関係あるんだよ??
あるんですよ、ボールを飛ばすというのは、ボールの反発、ストリングの反発、ラケットの反発です、つまり、かぶせたり、切ったり、そう「こじるような使い方」するときれいに反発が使えないんです、例えば、きれいにボール後ろからラケットが出てきて、ストリング面(=ラケット面)が打球方向に綺麗に向き、そうすると必然的にきれいにボールが潰れて、その復元力(=反発力)でボールが打ち出されていく、そうなればいいボールが行く!そういう事なんです。
つまり、過度のパームアウト、ワイパースイングはボールの進行方向とシンクロしません、これはこじる事になります、これでは勢いのある、圧力のある球は行きません、逆にアングルショット(トップスピン)、ドロップショット(アンダースピン)はあえてこじる事により、距離を殺したり、勢いを殺したりするわけです。
やや下から(ボールの)ラケットは入るでしょうが、基本横に使わないとボールは行きません、ネットに向かって振らないとボールは行きません、なるべく直角にラケット面がなっていないとボールは行きません、前に前に(この中で上手く、上にラケットを使って回転も入れないといけないですが)使わないと、前に前にと(=相手に向かって)ボールは行ってはくれません。
こじらないはレーシングドライバーの技術であり、テニスプレーヤーにも大事な技術と思います。

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