最近よくメンタルが… と耳にします、強い、弱い、あるでしょう、ただそこそこ以上の大会で上の方に来れば、向かい合う相手とメンタルが強い、弱いそうそう差はないでしょう、お門違いの相手と対戦する事はあまりないからです、各々のレベルの試合を勝ち抜いて、次のステップに来るので、ジュニアで言えばG4の試合の初戦で全日本ジュニアのチャンピオンと試合する事はないでしょう、市民大会で全日本のベスト16レベルの選手と当たる事はない。
後は気持ちが!と言うのも私は嫌いです、ジュニアの選手つかまえて「気持ちが、負けている」と言うのは選手の責任に転嫁して、自分の責任を放棄しているかのようにも聞こえます。
易学、とメンタルトレーニング、私は良く似ていると思います、易学も平たく言うと「統計学」と私は理解しています、星の位置や、季節、人、生れ月、等々で起こる事、起こり得る事統計で、占う?! ものと理解しています、メンタルとレーニングと言うものは、ガットを直したり後ろを向いたり、ポジティブな独り言を言う、ルーティンを作る、諸々あるでしょう、これも否定しません、一番のポイントはこういう事ではなくて、コーチが統計から「君はこういう時にこうなる、だからこう対処した方がいい」こういう指導をするのがメンタルの面から選手の能力を向上させる手法と思っています、その為に選手の試合を見て、練習をチェックして、或は選手を追い込んで、反応を見て、「統計を取り」対処を処方する。
つまり一番分かり易いのは、大事なポイントの際にファーストサーブを良くネットする選手、この選手は気が強く、そのポイントを欲しいあまりに力が入る、或は直ぐにポイント欲しいと思いがちになる、そんな事が考えられます、「じっくり攻めて、慌てないでポイントを取りに行こう、ラリーからの組み立てで、で、結果ファーストでポイント取れたらそれも良い」とか、「いつもより力が入るんだから、いつもよりもネットの上を狙おう」とか、そうやって、自分を理解して、対処していく、それを手伝うのがメンタルトレーニング、でも私はメンタルコントロールとして説明して、気持ちは強い、弱いとかではなく、強すぎる気持ちは落ち着かせ、弱い気持ちは奮いたたせる、コントロールする、それが大事、と教えています。
強い、弱いよりも、理解とコントロール、メンタルとはそういうものと思っています。

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