新文芸坐「鬼才・加藤泰 情熱の鮮烈と奔流」1,000円
「みな殺しの霊歌」
人妻5人に無理矢理ブルーフィルムを見せられ、5人に弄ばれたのにショックを受け、飛び降り自殺をしたウブなクリーニング店店員の復讐をする殺人犯(佐藤允)の苦悩を描く。
と言っても、クリーニング店店員が自殺するのも納得出来ないし、それに対し、親族でも大した友人でもないのに、5人を殺す佐藤允の行動も不明。
定食屋の従業員、倍賞千恵子は何のために登場したのか?佐藤允との恋愛モードになるのも、中途半端。
「真田風雲録」
関ヶ原の合戦以降をミュージカル仕立てで展開するのは、面白くなりそうなのに、完全に失敗。
ミッキー・カーチスがギター弾くシーン、盛り上がる筈なんだけどな〜。
今のところ、今回の特集で、最も駄目な二本の組合せです。
先日見た「落語娘」について。
同時上映の「しゃべれども」に比べて、満足感が足らなかった理由は、題材として、落語である必然性がなかったからではないかと。
つまり、呪いがかかっているのが、歌でも漫才でもマジックでも、実演するものであれば、落語でなくてもよかったわけです。
そこへいくと、「しゃべれとも」は落語家の生活を描写しているわけで、落語度が高く感じるのは当然なのであります。
「東京かわら版」最新号を購入。巻頭インタビューは川柳川柳師匠です。

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