シネマヴェーラ渋谷「内藤誠レトロスペクティブ」1000円
「不良番長 王手飛車」
1970年、東映シリーズ6作目。
由利徹の女子大の総長役は、金はあるけど学校関係者や家族から蒸発をしている役で、基本的にストーリーに無関係で、後の男はつらいよ15作目「寅次郎相合い傘」での船越英ニを彷彿させるけど、山田洋次監督が不良番長を見ているとは思えないので、偶然でしょう。
「地獄の天使 紅い爆音」
1977年、東映。
内藤やす子主演の女暴走族モノと思ってたら、内藤は普通にバンドの歌手。
新人の入鹿裕子がバンドのギタリストを喧嘩に巻き込み、左手の小指をナイフで切断させてしまい、対戦相手を殺したため、刑務所行き。
殺人の実刑で二年くらいで出所するのは早すぎるけど、東映映画だからOK。
小指を無くしたギタリストが三本の指でギターを引き続けていると信じ、福生から横須賀まで探しに行く展開はロマンがあるけど、そこに小指の無い別な男(舘ひろし)や、舘ひろしにひき逃げされ競輪選手の夢を断たれたビッコの青年、その青年と小型船で何処かへ行く森下愛子とか登場し、すっかりドラマは焦点ボケまくり。
森下愛子のアイシャドーが濃すぎて、ヤク中みたいなのも不自然。

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