ラピュタ阿佐ヶ谷「素晴らしき哉、SHOWBIZ人生!」各回800円、二回は招待券(入れ替え制)
「希望の乙女」
1958年、監督・佐々木康、東映東京、97分。
美空ひばり10周年記念作品、テナーサックスを吹くバンマスを高倉健。
トランペット吹きを小野透。
「ジャズ娘誕生」
1957年、監督・春原政久、日活、77分。
江利チエミ、石原裕次郎によるミュージカルだが、ショウ場面では裕次郎は頑張ってるが劣っているのは比較するのが間違い。チエミは浪曲も披露。
チエミの妹に、刈屋ヒデ子。
「羽織の大将」
1960年、監督・千葉泰樹、東宝、108分。
寄席・美寿々亭は実在しないが、内部は人形町末広らしい。
桂小金治がフランキー堺に太鼓の稽古をするが、元ドラマーのフランキーは軽くこなす。
桂文楽は本人役で登場し、鰻の封間を聞かせてくれる。付き人は現在の文楽、桂小益。
フランキー堺の妹を原知佐子、安藤鶴夫も本人で登場。
大学を卒業して噺家になるのは今では普通だが、当時は珍しかったのだろう。
古典落語の言葉(花魁、廓)が現代に通じないことから新作をやるようになり、マスコミに取り上げられ、寄席に出ることも無くなった噺家の苦悩を描く。
落語を題材にした出来の悪い喜劇映画と思っていたが、落語家を主人公にした映画として傑作。国分太一主演「しゃべれども、しゃべれども」より良く出来ている。
残念なのは中華料理屋の店員役の団令子の扱いが薄いこと。
「男十九の渡り鳥」
1958年、監督・田中重雄、大映東京、90分。
ビクターのオーディションを受ける歌の上手い兄ちゃんは、川村淳。
バンマスとの方向性の違い、地元暴力団との付き合い等、よくある話なれど、若いバンドマン映画として気持ちよく見れる秀作。

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