8月に新文芸坐で見逃していた「ヤクザと憲法」が上映されるので、会員証更新ついでに久しぶりの来たが、カードの日付を見ると最後に来たのは昨年7月17日で、丸一年来てなかったことになる。
新文芸坐「絶対に観てほしい邦画サスペンス必殺の22本 '50〜'70年代」1050円
「血とダイヤモンド」
1964年、監督:福田純、宝塚・東宝、白黒、96分。
浅草東宝オールナイトで見ている筈だが、全く記憶なし。
ダイヤモンドの原石を巡っての三すくみの攻防、保険会社に雇われた私立探偵の宝田明が最後には警察の力を借りて、老外科医の志村喬と娘を助ける。
情報と自らの保身をバーターにする宝田明、ダイヤモンドを最後まで抱え、外科医に助けてもらいながらも娘を釈放しない強盗団のリーダーの佐藤允、誰も信じず最後は射殺される強盗団のもう一人のリーダーの藤木悠、男たちの間を立ち回り、仲間を裏切る水野久美、みんな魅力的。
映画終了後、会場に来ていた宝田明による舞台挨拶が急遽開催。共演した男優の話はしたが、水野久美の話が無かったのが残念。宝田明は、北区王子在住らしく、これからも時間があれば来場するようだ。
「恐怖の時間」
1964年、監督:岩内克己、東宝、86分、白黒。
麻薬取引現場で運び屋の女を射殺した若い刑事(加山雄三)を殺すため、拳銃とニトログリセリンを持って宮益警察に侵入した工員(山崎努)と刑事部屋にいる刑事、娼婦、新聞記者たちの密室ドラマ。
加山雄三の奥さんは星由里子で、妊娠がわかったばかり。山崎努は加山雄三を刑事部屋で待つが、ラストで山崎努が逮捕されるまで、加山は警察署に戻らず、刑事部屋での出来事を全く知らない設定と役柄は加山雄三にピッタリ。
緊迫した展開と設定、久しぶりに映画の面白さを実感する快作。
ウルトラマンになる前の黒部進、新人刑事をテキパキと演じ、凄くカッコ良い。
今日の二本、どちらも志村喬が重要な役で登場。バイプレーヤー志村喬を堪能しました。
六文そば須田町店、ピーマンの天ぷら、そば、ミニカレー、560円。イカげそ天ぷらを食べたかったが、ピーマンしか無かった。しかもピーマンの天ぷらは二個付けなのに、一個しか無かったので半額の60円。
神田・連雀亭「週間キッキョウ #23」1500円
19時02分、柳家小はだ「道灌」
19時18分、立川吉笑「マクラ」
19時45分、吉笑「ふすま屋」
20時03分、吉笑「マクラ」
20時12分、吉笑「見たことも聞いたこともない虫」
20時28分、お仲入り
20時38分、立川吉笑「マクラ」
20時43分、吉笑「舌打たず」
21時00分、終了
先週、日本橋亭での「6年目の吉笑」に行けなかったのと、アップリンクの会では物足りなかったので、初めて連雀亭にやって来た。
前座の小はだは、芸協の柳家はん治師匠の弟子で、まだ見習い期間。吉笑は凄く巧い、と褒めていたが、芸人と客では感性が違うのかも。決して下手ではないが、見習いだし、普通。
ふすま屋以外は一度、聴いているが、特に「舌打たず」は彼の著書「現在落語論」でも取り上げられているが、この噺こそ音で体感しなくては理解出来ない。内容の濃い三席で、1500円。紙版「週間キッキョウ」も貰えるし、これからも休みが合えば行くことにしよう。

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