毒グモに、切れた血清、使われる
「女性が毒グモにかまれ…投与した血清は期限切れ」読売新聞ネットニュースの見出しが目に付いた。
記事には「福岡市は3日、同市東区香椎照葉3の介護老人福祉施設で、女性入所者(86)が特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」に右足指をかまれ、搬送先の病院で使用期限切れの血清が投与されたと発表した。(読売新聞 9月4日(火)0時14分配信)」とある。
外来生物法で特定外来生物に指定されているセアカゴケグモに噛まれた介護老人福祉施設の女性が期限切れの血清で救われた。この事件は、単なる外来生物の問題ではなく、生物多様性と福祉、医療の問題が密接に絡んでいる。いづれも、永田町や霞が関の手立てが進まない現場で起こっている。
機能不全な政治の結果である。生態系サービスは、本来であれば、福祉や介護の末端までカバーしなければならないことだと思う。

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