2007/6/2
クロクサアリを寄生させるためにアメイロケアリを採集してきた。
その後,運良くクロクサアリの脱羽雌を捕まえたので,寄生させることにした。
実は去年,飼育目的ではないが,実験的に寄生させたことがある。
その際,クロクサ女王とアメイロケ働きアリは,喧嘩をすることもなく馴染んでいたので,アメイロケアリに対する,クロクサアリの寄生は簡単なのではないかと考えていた。
そして,その予感は的中していた。
採集したばかりのクロクサ女王を,先ほど用意したアメイロケアリのコロニーに寄生させたが,やはりアメイロケアリは敵対心を示さず,なんと初対面で栄養交換,グルーミングという,常識はずれなお持てなしをして見せたのだ。
クロクサ女王もそれを分かっているのか,堂々と働きアリ群に突入していく。
それに,他の種(例:トゲアリ,アメイロケアリ)に見られるような
匂い付けの行動もほとんど見られないのだ。
野外で,クロクサとアメイロケの混生コロニーを2カ所確認している。
他の寄生種の混生コロニーは,まだ見たことがないので,
やはり,クロクサの寄生成功率が高いということなのだろうか。
まあ,僕の数少ない観察例から推測しているので,何ともいえないが。
今回はアメイロケアリに女王はいない。
もし,女王の存在があれば,違う展開になっただろうか。

寄生直後の様子,攻撃の様子は全くない。

全体の様子。

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投稿者: Suradake Yatu
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