●相変わらず携帯電話で見る動画がマイブームで、結局、尺の短いものをたくさんブチ込んで適当に見てるのが一番楽しいことがわかった。
現在は1本の尺が2分半ほどの「ウルトラファイト」がどうにもツボで、全196回分中、傑作エピソードをチョイスしてニヤニヤ。
そう言えば気になるCMなどをキャプったものが結構あったなあと思い出して、ネタ探しにチャカチャカとそれらを見ていたら、最近すっかり忘れていた彼のことを思い出した。
せがた三四郎だ。
早速、現在手許にあるソースを全部繋いで見直してみた。
●No.1 「SONIC R」 30sec / 15sec
「三四郎、登場す」編
野球をしに行く少年達の前に突如現れた柔道着の男。無抵抗な彼らを次々投げ飛ばし、挙げ句サブミッションで締め上げ「セガサターン、シロ!」と恫喝。
現在では児童虐待と捉えられかねない表現というか、いやもう完全に一線を越えてしまっているって、おい!、このCMってそんなに昔の話か?(97年11月)
いやあ、以降、いかに加速度的に児童虐待の報道と事実が日常茶飯事になってしまったかわかるっつーか。
当時はこういう表現を平然と笑って見ていられる世の中だったなあ(近年のことなのに遠い目…)。
●No.2 「SHINING FORCE III 王都の巨神」 30sec / 15sec
「三四郎。フィーバー」編
朝まで踊ろうぜ!クラブで楽しく踊る若者達。突如現れた三四郎。無抵抗な彼らを次々投げ飛ばし、挙げ句サブミッションで締め上げ「セガサターン、シロ!」と恫喝。
投げ飛ばされた少女が白目を向いてつぶやく。「せ、せがた三四郎…」。
登場編の少年達もなぜか彼の名前を知っていた。
この無軌道おやじは、“メメント”の主人公が「町で有名な忘れんぼさん」だった並に有名なのかもしれない。
●No.3 「サターンボンバーマンファイト!」 15sec
「三四郎、爆破投げ」編
野試合だ。野試合は理解できる(とりあえず)。だが、三四郎に投げ飛ばされた相手の男が豪快に爆発する。
この回、テーマソングのサビ部分がBGMとして流れる。
●No.4 「3シローディスクもついてるよ」 30sec / 15sec
「三四郎、サンタに化ける」編
クリスマス商戦に向け無軌道ぶりが復活。サンタさんを待ちわびる子供達の家に、サンタに化けて不法侵入だ。サンタに集まる子供達。ベリベリとサンタ顔のマスクを剥がす。
「せ、せがた三四郎…」。ひっくり返り泣き叫ぶ子供達。
今回はさすがに投げ飛ばさなかったものの、相変わらず無抵抗な弱者に強い三四郎。そしてセガサターンの“ハードだけ”を置いて去る三四郎。
●No.5 「今年は凄いゾ!」 30sec / 15sec
「三四郎、修行中」編
98年初頭。
♪遊びの道に魂込めたひとりの男が今日も行く〜のテーマソングが公開される。三四郎の暴走に拍車がかかる。
●No.6 「ソロクライシス」 15sec
「三四郎、アタマを使う」編
当初の無軌道おやじっぷりなキャラが修正され、サタボンファイト以来、“表裏一体・頭脳ゲーム”に則した内容のCMになっている。
とは言ってもアタマの使い方が激しく違うのだが…。
●No.7 「PANZER DRGOON RPG AZEL」 30sec / 15sec
「三四郎、龍踊り」編
龍のお面を被り怪しく踊る三四郎。なんの儀式だろう?
…しかし、面の下の素顔の方がよっぽど恐いぞ。
●No.8 「Winter Heat」 15sec
「三四郎、氷上激走」編
裸足で氷上を走り、スケート選手に圧勝する三四郎。負けて頭を抱え込む選手。三四郎のというか、藤岡氏の走りの演技が実に素晴らしい。個人的にシリーズ中一番好きなCM。
●No.9 「バーニングレンジャー」 15sec
「三四郎、人命救助」編
当初、無軌道に無抵抗な人々を投げ飛ばしてきた三四郎だが、善人の心もあるようで、炎の中で倒れている姉妹を助けに向かう。ドアを蹴破り登場するまでは良かったが、倒れている姉にマウストゥマウスでの人工呼吸は果てしなく続く…。
てか、結局、無抵抗な人間に容赦のない三四郎であった。
●No.10 「プロ野球 GREATEST NINE 98 」 15sec
「三四郎、蹴りでホームラン」編
突如、バッティングセンターに現れた三四郎。バットを構えるも向かってくるボールについ条件反射で足を出し、豪快に蹴り上げホームランの看板をブチ抜く。会心の一蹴に会心の笑顔。
●No.11 「THE HOUSE OH THE DEAD」 15sec
「三四郎、絶対絶命」編
投げ飛ばしても投げ飛ばしても、ゾンビ相手には得意の背負いが通用しない。
「こいつら人間じゃねえ!!」
無抵抗な人間にはめっぽう強い三四郎も、相手がゾンビでは絶体絶命。
●No.12 「ドラゴンフォースII」 15sec
「三四郎、増える」編
増える増える。
●No.13 「さくら対戦2」 30sec / 15sec
「三四郎、青春真っ盛り」編
いや、ま、ありでしょ、ウン。
●No.14 「DEEP FEAR」 30sec
「三四郎、船盛り」編
ダークなトーンで怪しく魚をさばく三四郎。なんのゲームかと思えば、海のホラーを謳ったアドベンチャーゲーム。結局、さばいた魚は豪快な船盛りに。意外と器用だ三四郎。
●No.15 「ワールドカップ98 フランス」 30sec / 15sec
「三四郎、ゴールを死守」編
PKに対し、ゴールを傾け死守する三四郎。
「ナイスプレイ!」と自画自賛するも、もちろんレッドカード。
カードを貰っての「No!」のジャスチャーがオーバーアクトすぎて笑える。
●No.16 「野茂監修 プロ野球チームもつくろう!」 15sec
「三四郎、感涙」編
“素晴らしいゲームをありがとう、野茂君!”と野茂のポスターに語りかけ涙を流す三四郎。
闘志を秘めた男同士の対面だ。最後に野茂の写真が微笑むのがポイント。
●No.17 「日本代表チームの監督になろう」 30sec / 15sec
「三四郎、名采配」編
GKから監督に昇格した三四郎(笑)。味方コーナーキックに合わせ、「選手交代!」と隣に座っていた選手をピッチに投げ込む。見事ヘッドを合わせゴール(?)。「名監督」と自画自賛。
…最後はいつも“根性論”になってしまうこの国のサッカー。
柔道着姿の監督ってのはありかもしれんと思った、あながち。
●No.18 「バッケンローダー」 30sec / 15sec
「三四郎、蒸される」編
いわゆるスチームパンクの世界観のゲーム。チャートでゲームを紹介する新手法。てか、事実上これがラス前のCMなので、このパターンを続けるつもりは毛頭なかったのであろう。
三四郎のキャラが際立ち、世間的にも認知されていたので、こういうシンプルな訴求も可能だったわなと思ったりした。
●No.19 「せがた三四郎 真剣遊戯」 60sec / 30sec
「そして三四郎は伝説になった」編
もはや、時代はドリームキャストに突入(笑)←なぜ笑う。あとは任せた湯川専務。
宇宙で大爆破の後、一筋の流れ星。
ジャイアントロボ、鉄腕アトムを差し置いて、石ノ森ファンの僕は「ジョーきみはどこに落ちたい?」と締めておく。
…まあ、そんなこんな。
てかね、実際には各CMの放映時期等も調べてから書きたかったんだけど、ネット上ではそういった資料を発見できなかったんですよね。
SEGAのホームページにも行ってみたけど、もはやこのCMはおろか、せがた三四郎に関する記述は皆無であった(泣)。
CM年鑑、CM関連の雑誌等のバックナンバーで調べるか。
つーかこのCMに関ったクリエイターのことも知りたい。
また、一応、自分で調べられたCMは上記のとおりで、この他にもバージョンがあるやもしれん。
もしも、モロモロご存知のかたがいれば教えて下されです。
ちなみに、テーマソング(フルバージョン)のプロモムービー(?)の「せがた三四郎 超人伝説」は確認済みというか手許にありやす。
で、結局、せがた三四郎ってなんだったんだろう?
藤岡弘、のバカ熱さがおもしれーなーとは思ったが(印象的にはまずそれ)。
そしてたしかにこのCMのおかげで、SEGAの認知度は上がったろう。
繋ぎという意味でも、初期のドリームキャストへの売り上げにも貢献したやもしれん。
だが実際、僕もセガサターンは所有していたけれど、かと言ってこのCMが流れていた時にサターンのソフトを買ったかといえば、1本も買っていないしなぁ。
そりゃやっぱプ…
★本日の備忘録…
セガバンダイ ドリキャスCMではタッキー起用も時すでに遅し