備忘録 ※本日の変更
100318
COG : TOKEN 16T
CHAINRING : SUGINO 130 47T
GEAR RATIO : 2.94
さらにギア比アップ。案外大丈夫。
漕ぎ出しがちょい重いけど、漕ぎ出すとまったく。
ちょっと太腿に負荷が掛かる感があるけど、これで
しばらく漕いでると慣れちゃいそうだなー。
とりあえず、明日もこの感じで。
……………………………
自転車が関わってくる、映画や小説、マンガ、アニメを
とにかく見たり読んだりしている。
いわゆるピストに乗っている人々の中には、
ロード車を所有しているかたも多いだろうし、
ロード車からピスト、
ピストからロードへの興味をお持ちのかたいることだろう。
自転車を「競技」というカテゴリーの中で考えた際、
「ツールドフランス」というロードレースを思い浮かべる人も多いと思う。
でも、じゃあ、「ツールドフランス」ってロードレースが
どういう競技なのかをちゃんと知ってたりしますか?
えっと、もう、だいぶ前に読了していたものの、
なんとなく書きそびれていた。

「サクリファイス」 近藤 史恵 著
この小説すげーいいよ。
ロードレースを描いた小説?
どうなのよそれ?
さぞ、専門用語の説明的な文章ばっかになるんじゃないか?
…は、まったくの杞憂でしたわ。
疑ってごめんなさい。
てか、すげーおもしれーの!!!
もうほんとごめんなさい!
とにかく文章が上手いもので、まさにライトノベル並にさくさく読める。
次のページ次のページとどんどん読みたくなる。
読んでるうちにスピードも上がってきて、
たしか2時間ちょいで読了した。
1本の映画を観た感覚に近いね。
読了後、ロードレースの知識が見事に備わっていること、
そしてその視点から新たに、自分自身と自転車との関係性や、
仲間であったり、親しい友人、ライバル的な存在の人間との関係性を
深く考えられるようになったと思う。
陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、
プロのロードレースチームに所属し各地を転戦していた。
そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。
アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。
勝利のためにエースに尽くすアシストという立場、
彼はなぜそのアシストとして走るのか…。
少し話しは脱線するが、
それまでマンガ等の物語の主人公は、
必ずエースという存在だった。、
それが水島新司の「ドカベン」という作品が一変させた。
キャッチャーという言わば脇役のポジションに光りを当て、
団体競技、友情、努力、そして勝利を俯瞰する。
史上最高にかっこいいデブ山田太郎というキャラクターを
生み出した水島氏のことを、僕はいまだにリスペクトしている。
で、話し戻します。
すでに「サクリファイス」をお読みになったかたに
是非是非是非是非是非!と5回書くくらいお薦めしたいのがこのアニメ。
で、これは推測の域でしかないけれど、
「サクリファイス」の作者もこれは見ているはず。
作中にあまりにも似たシチュエーションが登場する。

「茄子 アンダルシアの夏」 製作:マッドハウス
原作は独特のタッチで知られる黒田硫黄の同名短編マンガ。
この短編からよくもまあ、ここまで緻密なドラマをつくると舌を巻いた。
これは、ツールドフランスと並び、世界3大レースのひとつ、
スペインのアンダルシア地方を駆け抜ける
「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を舞台にした大傑作アニメですよ!
自転車レースは決してひとりだけで走るものじゃない。
チームメイトと協調し、ライバルとの駆け引きをしながら、
人々の想いと願いを背負って走るのだ。
物語はアシストのペペが、
エースの不慮の事故から先頭を走ることになり…。
そう、これもアシストの物語。
親から期待されていなかった次男が、
兵役中、兄に恋人を奪われた弟が、
生まれ育った土地から抜け出したいと思っていた男が、
そしてアシストの立場の人間が、
地元のレースで(恐らく)たった一度燦然と輝いた日の物語。
ゴール直前のスプリントシーンは必見。
まさにアニメーションとはこういうものだという作品。
この作品には「スーツケースの渡り鳥」という続編もあり、
こちらはペペのチームが日本へ遠征。ジャパンカップが舞台となる。
僕はどちらかというと、この続編の方をやたらリピートして見ちゃう。
とにかくレースシーンは圧巻で、
監督の高坂希太郎は自身もロードレースに出場し上位入賞するほどの健脚。
日本アニメ界有数のサイクリストだけのことはある。
さらに特筆すべきは、
主人公ペペの声をあてている大泉洋の声優としてのその技量!
素晴らしい演技だし、なんともイイ声してるのだ!
思うんだけど、
ルパン三世の声は、そろそろ彼がやった方がいいんじゃない?
ペペ(大泉)とチョッチ(山寺宏一)との掛け合いに、
次期ルパンと次元の姿をダブらせた人は少なくないはず。
「サクリファイス」をお読みになっていて「アンダルシア…」を未見のかたは是非!
そして、
「アンダルシア…」をご覧になっていてサクリファイス」を未読のかたは是非!
お薦めします。
読まれたかた、ご覧になったかた、
コメントいただければ幸いですベンガベンガ!
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