アヒルと柴犬と絵を描くことを愛してやまない、気まぐれでルーズな学生の日常事件簿。
2006/9/17
マル秘作戦を持って挑んだ綱引き予選。恥を捨てた2組は、綱引きに勝つことができるのか?
この記事は前日の「体育大会当日 前編」に続いています。
読んでいない方は、まずこちらからどうぞ。
「絶対勝つぞー!」
「おー!!」
「縄ちゃんと脇にはさめよっ。体操服汚れとるかどうか、終わったらチェックするぞ!」
「へんたいやん!!」
体育委員のこの発言には、さすがに女子からブーイング。チェックってあんた・・・。
音楽に合わせ、駆け足で入場します。
そして位置につき、かまえて・・・
「よーい」
パアン!!
「引けーっ」
ピストルの音が鳴り、校庭の2カ所で綱の引き合いが始まります。
一方は1組VS3組、一方は5組VS芋掘り隊(2組)。
脇にしっかり綱をはさんで。足を伸ばして。上を見て。
先生に何度も言われ、入場前にも伝言で前から後ろへとまわし、あの体育委員にもさんざん言われてきたことを思い出して必死にそれを実行します。
「引け、引けーっ!」
誰かが「引け」と叫ぶ声と、周りからの声援は、ごちゃ混ぜで耳に届いていました。
ピーッ!
次に響いたのは、引き合いの終わりを知らせる音でした。
わたしはこの時、縄を手放すタイミングをのがしてしりもちをついてしまいました。
しかもこのシーン、親の撮っていたビデオにもしっかり記録されていまして、これを笑う母の声もしっかり証拠に残っています。
「たみ転けた!あははははは うふふふふふ しりもちついた」
・・・笑いすぎ。
ひとりだけ転けたわたしの話はいいとして、肝心な綱引きの勝敗ですが、わたしたち2組、練習では一度も5組に負けたことがありませんでした。
けれど終わりをつげる笛の音が鳴った瞬間、審判の旗は5組に上がっていたのです。
「え、え、負けたん?」
「うそ!」
一度も負けたことがなかった5組に負けたことで、動揺する女子たち。でもそこで、体育委員が叫びました。
「次は勝つぞお前らー!!」
そうです。これはまだ予選。1、2位という選択肢は消されたものの、わたしたちにはまだ決勝が残っているのです。
ちなみにこれで、午後に残った種目は3つ。
部活動紹介、部活動リレー、そして綱引き決勝です。
「部活動リレーなんかくそくらえやっ!リレー出るやつも、もう、どんどん食べとけ!」
ちょっとでも重くなっとけよ!!
座席での体育委員の叫びにうなずき、わたしたちは少し長い昼休みに入りました。
※この記事は「体育大会当日 後編」へ続きます。

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