ついに屈しましたか……。
プロロード界の雄コルナゴ。
様々な確信をロードバイク界にもたらして来ましたが、頑なに手を入れない領域がありました。それはヘッド周り。
C40に至ってはライバル達がオーバーサイズでインテグラル化まで果たしていたのに対して、ノーマルサイズのイタリアンを貫きました。
その後継機C50でやっとオーバーサイズでした。
しかしコルナゴの凄いところはスペック的には旧世代に属していても、性能的には全く劣ったところがなかったこと。それどころか、安定感あふれるハンドリングは独自のモノとしてアイデンティティにもなっていました。
他社がスーパーオーバーサイズかワンポイントファイブに下ワンをサイズアップするなかで、あせりにも似た感情があったのかもしれません。
ピナレロが開発したインテグラルを嫌っていたコルナゴ。なんだかんだと言ってもライバルメーカーが開発したモノをそのまま採用するのがいやだったのでしょう。それでも時流に勝てなかったのか? それとも生産を委託しているジャイアントの生産の都合には勝てなかったのか?
本音はきっと聞くことが出来ないでしょう。
CX-1はCLXの後継機です。しかしリヤ三角などにクリスタロなどの影響を見て取ることが出来ます。
でも最大の注目点は初めて採用したヘッド周り、インテグラルヘッドでしょう。
フロントフォークもかなり強靱に見えます。
スローピングトップチューブとともにヘッドも旧型を好む人がいます。しかしこのバイクによってロードバイクの性能はノスタルジーに束縛される事がないと証明されるのでしょう。
素材はハイモジュールとハイレジスタンスのハイブリッド。前三角はモノコックでリヤをあとで接続する最近多く用いられる形式です。
インテグラルヘッドはカップを埋め込む形式のコロンブスに近いようです。
トップをCX-1に差し替えておきました。ごらんになって下さい。

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