2007年7月21日
横浜市神奈川区:神ノ木公園野球場
195
第一試合
レンジャース5−21ボブズ
TN1|2| 3|4|5|6|7|R
B 5|4|10|1|0|0|1|21
R 0|0| 2|0|0|3|0| 5
勝:NAVE
本塁打:Pochi(3)、ハッチ(2)、ハルナ(2)、Tony
二塁打:Tony
スターティングオーダー
01番・LF・KENDALL
02番・SS・ハッチ
03番・SF・Tony
04番・CF・ハルナ
05番・RF・Pochi
06番・3B・黒川
07番・P・NAVE
08番・EH・Jun Bronson
09番・C・EGOIST
10番・1B・WacKey
11番・2B・Bunta
8アーチの乱れ打ち。ボブルヘッズ打線は真夏の花火を待ちかねるかのように、計24長短打をレンジャース投手陣に浴びせ、圧勝した。
脅威のパワーヒッティングを降臨させたのは、メジャー「観戦」帰り。ハッチのバットだった。
「7日間の滞在で6試合、北米大陸内を縦横するうちに見極めた」(JR大口駅前の居酒屋で、本人談)
という選球眼は、伊達ではなかった。まずは初回、KENDALLを一塁に置いての打球は、滞空時間の長い左越え先制2点弾に。Tonyが左翼線二塁打で続き、ハルナは右越え、Pochiも左中間に叩き込むという、1イニング3本塁打が飛び出し計5点。2回には、2死からBunta、KENDALL、ハッチと単打を連ね満塁。ここではTonyが、満を持してのグランドスラムを放ってみせた。
3回には、先頭Pochiが、今度は左越え弾。下位もつないで加点の後、再びハッチが左翼中段へ。さらにハルナは右中間、打者一巡後のPochiに至っては、中堅の頭上をはるかに越える、1イニング2本目・3打席連続となる本塁打を放ち、この回10点。序盤で試合を決めた。
2〜5番の長打攻勢に対し、それ以外の打者もこつこつと単打を連ねたり、内野に転がし3敵失を引き寄せたりするなど、つなぐバッティングで大量点を呼び込んだ。KENDALLが5の5、ハッチ、Pochiは5の4、黒川、WacKey、Buntaが4の2。Jun Bronsonは1安打・1敵失でマルチ出塁と、本格デビューに花を添えた。主将・EGOISTも、しぶとく二塁内野安打で意地をみせた。
ハッチの好調ぶりは、守備でも光る。1、2回と、難しい三遊間の当たりを難なくさばき、3回には6−SF−3の併殺も。また、この日までに正式加入の決まったNAVEは、無四球・わずか5失点の安定した内容で完投勝利を飾った。
196
第二試合
ボブズ9−6レンジャース
TN 1|2|3|4|5|6|7| 8|R
R 0|0|3|0|0|1|0| 2|6
B 3|0|0|1|0|0|0|5X|9
勝:KENDALL
本塁打:ハルナ、Tony
三塁打:Pochi
スターティングオーダー
01番・LF・KENDALL
02番・SS・ハッチ
03番・SF・Tony
04番・CF・ハルナ
05番・1B・Pochi
06番・RF・ホエキチ
07番・DP・GENSHU(P・NAVE)
08番・EH・Jun Bronson
09番・C・BUCHI
10番・3B・Hamada
11番・2B・Bunta
やはり、締めは主砲の一振りだった。
この試合もボブズは初回から、KENDALL出塁、ハッチの「電池切れ」ともみえる内野安打〜敵失でまず先制。次いでTonyが左翼に叩き込み、計3点を奪う。ところが、後が続かない。けっして多くない好機も、たとえば4回、Jun BronsonがBUCHIの左前打後の返球による三塁封殺などでモノにできず。
規定の7回を終わってみれば、Pochiの左中間三塁打とBUCHIの左前適時打による1点を加えたのみの4−4。延長となった8回には、連投のNAVEを3回からロングリリーフで引き継ぎ、1与四球と好投を続けたKENDALLが本塁打を浴び、2点のビハインドとなる。
その裏には、Hamadaの「得(ろ)意=ルビ指定・エロい」の右前打などで無死一・二塁としながら、Buntaの左前打でBUCHIが本塁憤死。
「総合的な局面や外野手の肩、送球の乱れもあるだろうことなどを勘案して、突入を指示した」
という三塁コーチ・ホエキチの判断は、けっして誤りではなかったが、さらにKENDALLの痛烈な当たりも遊直に終わるなど、勝利の女神の想いはレンジャースに向かい、ボブズの連勝は潰えたかにみえた。しかし、好調を続けるハッチ、Tonyがいずれも左前打で2死満塁。ここで打席を迎えたのは、やはり、主砲「アンちゃん(自称・アンパンマンGO!)」こと、ハルナだった。
振り抜かれた打球は、深い神ノ木公園野球場の右翼フェンスを、軽々と越えた。延長逆転サヨナラ満塁ホームラン−−。
女神のきまぐれな微笑み。もはや、それ以上語るべくはない。

BobbleHeadsユニフォームが完成した#49bunta選手

神ノ木公園野球場の主(!?)トライアウト黒川氏

【第二試合】
サヨナラ満塁HRを放ったアンちゃんことハルナ選手