2010年04月11日[日]
東京都稲城市 米軍多摩レクリエーション施設
BobbleHeads-A 対 Frankie's Racers
第1試合(No.459)
BobbleHeads-A○12−4●Frankie's Racers
TN1|2|3|4|5|6|7|R
F 0|0|0|0|0|1|3|4
B 0|0|1|1|6|4|X|12
投手:○NAVE(7勝)
二塁打:Kazu、K Orihara
01 SS YAMAKOSHI
02 1B Tony(→2B)
03 3B M.Saito
04 LF ジャッキー
05 2B Kazu(→EH)
06 SF POCHI(→1B)
07 RF K Orihara
08 P NAVE
09 C かみやん
10 EH こうへー(→SF)
11 CF オックスプリング
T.I.S.L参戦4シーズン目、ボブルヘッズはまた新たな歴史の扉を開いた。
【日本人最強チーム】を旗印に、今シーズンより結成されたボブルヘッズA。ここまで全勝で迎えた4カード目は、T.I.S.L最強を誇るフランキーレーサーズ。ハッチをして「今日本でもっとも観たいカード。僕はこのために大阪から来た!」と言わしめた1戦。13時ジャスト、今シーズンを占う大一番の火蓋が切って落とされた。
先発はNAVE。この日より新たに制定された高さ制限(イリーガルピッチ判定ライン)にも戸惑うことなく順調な立ち上がり。キャッチャーかみやんとの息のあった投球で、3回まで2安打1奪三振とほぼ完璧に押さえ込んだ。4回も3本のヒットでツーアウト満塁まで攻め立てられたがしっかりと後続を断ち、強打フランキー打線に付け入る隙を与えない。
ただ、一方の打線もフランキー先発スティーブの前になかなか得点を挙げられない。初回から毎回ランナーは出すも、要所を締める老獪なピッチングに手こずり、3回Tonyの併殺崩れ、4回かみやんの内野ゴロの間にそれぞれ1点ずつを入れるのがやっと。4回を終えて2-0の展開に「猛烈な打撃戦を想像してたのに…意外だよ」(塁審を務めたパンチ談)。
試合が動いたのは5回。上位に回るフランキーの攻撃を3者凡退でしのいだその裏、1アウトから1番YAMAKOSHIがヒットで出塁。2アウトになったものの3番M.Saito、4番ジャッキーの連続安打で満塁とし、ここで迎えるは5番Kaz。スティーブの幻惑投法にも惑わされず振り抜いた打球はレフトフェンス直撃の2点タイムリーとなり、ボブルヘッズに待望の追加点をもたらした。監督自らの打棒に勢いづいた打線はその後、POCHI、Orihara、NAVEの3連続タイムリーでこの回6点。一気に試合の主導権を握った。
また続く6回にもこうへー、オックスプリングの連続ヒットから、YAMAKOSHI、M.Saitoのタイムリー、更に相手守備の乱れに乗じて4点を挙げ12-1とし、ほぼ試合の行方を決定づけた。
最終回、ここまでシングルヒット1本に押さえていたフランキー・ジェフに3ランを浴びたものの、最後のバッターを内野ゴロに仕留め試合終了。T.I.S.L参戦4シーズン目にして初めてフランキーレーサーズに勝利すると共に、開幕からの連勝記録を10に伸ばした。
グラウンドに出ていた選手。またベンチ、ネット裏から声援を送ってくれたボブルヘッズメンバー全員が目の前の1球に集中して得た、数字上は1つの勝ち星にしか過ぎないけれど、数年後チームを振り返った時に必ずエポックメイキングとなる、そういう試合であったことは間違いない。
第2試合(No.460)
BobbleHeads-A●5−6○Frankie's Racers
TN1|2|3|4|5|6|7|R
B 0|2|0|0|0|3|0|5
F 1|0|0|1|1|2|1X|6
投手:●かみやん(2勝1敗)
二塁打:Kazu
01 SS YAMAKOSHI
02 2B Tony
03 3B M.Saito
04 LF ジャッキー
05 C Kazu
06 1B POCHI
07 RF K Orihara
08 EH NAVE
09 P かみやん
10 SF こうへー
11 CF オックスプリング
静かな序盤だった第1試合の反動から「今度は激しい打ち合いになるのでは?」という声もある中始まった第2試合。しかしそんな予想もあにはからんや、またしても1点を争うシビアなゲームとなった。
フランキーの先発はアル。こちらもスティーブに負けず劣らずの熟練投球で、ボブルヘッズ打線は3回までYAMAKOSHI、M.Saitoの2安打のみ。2回の得点はPOCHIのフォアボールの後、相手内野陣が乱れての1点と、NAVEの犠牲フライによるもので、なかなかチャンスすら作り出せない。
それでも4回はツーアウトランナー無しからKaz、POCHI、Oriharaの3連続ヒットで満塁に。5回にはかみやんのヒットにオックスプリングのフォアボールを絡めて塁を埋めたものの、それぞれ後続を断たれ得点出来ず。あと1本が出ないもどかしさがベンチを包む。
しかしボブルヘッズ先発かみやんも負けてはいない。初回、ジェフに「打って下さいの球だった」(本人談)で特大ソロホームランを献上するが、以後はランナーを出しながらも粘りの投球。4回にはまさしく「神がかりやん」なファーストベースカバーを<魅>せるなどしてチームを鼓舞し、5回まで9安打されるも3失点9残塁と大きく勝ち越しを許さない。
そんなかみやんの力投に応えるべく打線が目覚めたのは6回。1アウトから4番ジャッキーヒットの後、5番Kazのタイムリー2ベースで3-3の同点。6番POCHIもヒットで続き3塁1塁とし、7番Oriharaのタイムリーで逆転。さらに9番かみやんの技ありセンター前ヒットで追加点。5-3とリードを奪った。
6回のフランキーは7番からの下位打線。リードを奪った直後だけに、ここは無難に切り抜けたいところだったがそこはチャンピオンチーム。第1試合の敗戦もあり普段は見せることのないピリピリムードを漂わせつつ反撃に出た。7番アルのレフトオーバー2ベースを皮切りに3連続ヒットで1点差。10番ゲーターの犠牲フライでたちまち同点に。続く1番のヒットで3塁1塁とされ今度は逆転のピンチに立たされるが、またしてもかみやんがここで踏ん張りを見せる。この試合から2番に入ったスティーブをファウル三振で2アウト。3番ジェフを敬遠で満塁策を取り4番と勝負。見事センターフライに打ち取り同点で食い止めた。
最終回、ボブルヘッズは上位に回る好打順も得点を奪えず無得点。このまま延長戦に持ち込みたいところだったが、先頭打者からヒット2本で3塁1塁とされる。1アウト後敬遠で満塁策を取るも、センターへの犠牲フライを打たれて万事休す。惜しくもサヨナラ負けとなった。
中盤であと1本が出なかった事は悔やまれるが、反面どちらも主導権を握れないまま進んだ展開の中、堅実なフィールディングで流れを渡さなかったことは収穫だろう。「点が取れないならばこちらもやらない」それも大事なゲームプランであることを改めて認識出来た試合であった。
第3試合(No.461)
BobbleHeads-A●11−16○Frankie's Racers
TN1|2|3|4|5|6|7|R
B 2|0|0|0|2|3|4|11
F 2|7|3|4|0|0|X|16
投手:●NAVE(7勝1敗)
三塁打:こうへー
二塁打:ジャッキー、
01 SS YAMAKOSHI
02 1B POCHI
03 3B M.Saito
04 LF ジャッキー
05 C Kazu
06 CF K Orihara
07 2B Tony
08 P NAVE
09 EH かみやん
10 SF こうへー
11 RF ハッチ
1勝1敗で迎えた第3試合。初勝利の勢いそのままに勝ち越したかったボブルヘッズだが、「3試合をこなす集中力と体力」これを痛感させられた試合となった。
初回、2番POCHIのフォアボール、3番M.Saitoのヒットでチャンスを作り、4番ジャッキー、5番Kazの連続タイムリーで2点を先制する幸先いいスタートも、その裏にジェフにこの日3本目となるホームランを浴びたちまち同点に。2回表を無得点に抑えられるとその裏、これまで堅守を誇ってきた内野陣にまさかの3エラー。打ち取った当たりがテキサスヒットになるなどのツキの無さもあり7失点。以降も再びジェフにホームランを打たれるなど4回終わって2-16。今日これまでの試合から一転、あわやコールドゲームの展開となった。
5回にジャッキーの犠牲フライと相手エラーで2点を返して4-16とするもその裏、エラー、ヒット、フォアボールで1アウト満塁。長打が出ればコールド負けのピンチに立たされるが、ここはショートYAMAKOSHI-サードM.Saito-キャッチャーKazのダブルプレーで切り抜け、窮地を脱する。
このままでは終われないボブルヘッズはようやく打線が繋がり、相手守備の乱れにも乗じて6回に3点、7回に4点を奪うが反撃もここまで。連敗で1勝2敗とし、今日の試合を終えた。
この日の多摩は気温が20度近く、それが選手の体力を奪ったという面もあり、加えて第1試合以降、何人かの選手が故障を発生するなど、3試合目に向けてコンディションが悪くなっていったのも事実である。しかしそれを加味してもやはり集中力、体力の向上は必須で、更にこの日の第1・第2試合のような展開は確実に「精神的スタミナ」も浪費するので、技術面だけではなくそういった面の強化も、今後の課題として選手個々が認識していかなくてはならないと思う。
* * * * * * *
またこの日は、Kazの守備陣形の指示がいつも以上に的確だったのを特筆しておきたい。
長年に渡るフランキーレーサーズとの対戦データを元に下されるそれと、各選手の堅実なフィールディングが相まった事が、特に第1・第2試合の展開要因の一つであろうし、また同じチーム・メンバーとの対戦が多いT.I.S.Lにおいては確実なアドバンテージとして活用出来る戦略でもあるので、将来的にはこの部分からのアプローチも加えていけば、更なるチーム強化に繋がるのではないだろうか。
負け越しはしたが、何はともあれフランキーから勝ち星を挙げたのは事実。
この日(
http://red.ap.teacup.com/applet/bobs/20080720/archive )から1年9ヶ月。ボブルヘッズは更にもう一段、階段を登った。

試合前のボブズAチーム精鋭の面々。いざ決戦!

第1試合、フランキー打線を9安打4失点に抑え、歴史的勝利をもたらしたNAVE投手。

股関節の痛みにもめげず、打棒と的確な指示でチームを引っ張ったKaz監督。

さすがの5安打+4フォアボールで「オトナっぷり」を見せつけたPOCHIキャプテン。

女房役のかみやん捕手は、打撃でもエースを援護。

オックスプリング選手は、外野の砦。

この日はいつも以上に全員一丸となって守り、

打って、

打って、

打ちまくって、

走り抜いて、王者フランキーに果敢に挑んでいきました。

熱中症から来る足の張りにも負けず(「だから熱中症じゃないって」本人談)、

22回の守備機会をひたすらに処理し続け(「個人ノックみたいでした」本人談)、

ボブズの歴史に新たな1ページを書き加えました。おめでとうAチーム!

闘い済んで、日が暮れて。午前のゲームから残って審判を務めたBチームのメンバーともども、歴史的勝利を喜んだ一日でした。

そして、決して忘れてはならないこの人! 午前の試合からプレーし、午後の第三試合でライトを守ったハッチ選手。 3週連続大阪からの遠征お疲れ様!こんな野球○○(最大の賛辞を各自自由に当てはめてください)がいるからこそ、今日のBOBSはあるのです♪