2010/6/14

10日間のヴィパッサナー瞑想で別人になって帰ってきた人  瞑想

ある人が悟りをめざして心の勉強をしていました。
でもあるときから、その勉強は進む方向を見失い
ゆがんだ知識になり、闇に入って行ってしまった。

その闇の中で、
パートナーや、その子供、両親、職場の人々、友人達に
自分の苦しみをおすそ分けして、
自分自身と、周りの人々をも苦しめていました。

「子供はいらないのに。煩悩のもとになる。
苦しみが増える。その分働かなくてもいけない。
あー欲しくない。」とよく口にする人でした。

仏教を学んでいるのにもかかわらず
その人の歪んだ考えはさらにゆがみを増して行ました。

家族や身内・両親を愛することは出ないけれど、
利害関係のない人には親切にできるといいます。

そんなその人の行動から
徐々に周りの人々はその人から去って行き、
そして本人はそれを喜んでいました。

人間関係のわずらわしいことがどんどん無くなっていく。
あーよかった・・・。と

しかしその人は闇に走ることによって人生が苦しくなり
その苦しみから逃れるためにそこに行ってみようと思ったのか、
京都のヴィパッサナー瞑想センターに行ってきたそうです。

先日数ヶ月ぶりに会い、話をしてみると
すっかり人が変わり別人になっていました。

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その人はこう言いました。

ここで10日間瞑想して、自分の潜在意識の
奥の奥を見ることが出来た。

もう忘れていたと思っていた遠い昔の記憶や
ずっと恨んでいた人への執着や嫌悪を発見した。

もうありとあらゆる記憶の糸をたどって行った。

この物事は、この出来事が原因で、
その出来事はあの出来事が原因で、そのまた出来事は・・と。

人生が苦しくて逃れるために様々な本を読んできた。
悟りを目指そうと仏教の勉強を沢山読んで来た。

でも。途中でゆがんだ考えになっていったんだ。
ブッダが家族を捨てたように、
家族・身内と言うものは苦しみの元だと思ってきたが。

家族や愛、というものが
どれだけ大切なのかという事もよくわかった。

自分が今まで身内や親に
どれだけひどい言葉、行動をしていたのかも良くわかった。
もう充分すぎるほど反省に反省して帰ってきた。

そして、自分の心がどれだけにごっていて、
執着と嫌悪と利己心に覆われていたかも知ることが出来た。

このヴィパッサナー瞑想は規律が厳しいのと
10日間と言う期間が取れる人も少ないから
万人には難しい所もあるけれど
縁があって瞑想にいくことが出来るなら、その人はラッキーだ。

以前は禅をしていたが
それに足りなかったものがこの瞑想法にあった。
この瞑想法に出会えて本当に良かった。

と言っていました。
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こんなに人は変われるのか。
と思うくらい人が変わったように見えます。

コース中は
心に何か浮かんだら直ぐに鼻の穴を通る息に
意識を戻しなさいと教えています。

言葉で考えたり唱えたり何かのイメージや神などの姿を
思い浮かべることは許されていません。

しかしはじめのうちは、瞑想をしているとこのように
潜在意識下にあった色々な想いが出てくる事があるようです。

わたしも初めてヴィパッサナーに行った時はそうでした。
今までの人生のいろんな想いが走馬灯のように駆け巡りました。

私は、コースが始まってからは、
自分の心の中の濁りや醜さが見事にあらわになりました。

多くの人がそうである様に
私も今まで外にばかり意識が向いていたので

目を向けたことが無かった奥底の自分の心や、
反応のくせを発見する事ができてとても驚きました。

人生30年以上生きてきて、初めての体験でした。

そして日が経つごとに心のくせがどんどん変化してゆき、
一日一日と、心の反応も変化してゆく。
とてもとてもドラマ的な10日間でした。

その私の10日間の体験談は
いつか書いてみます。

このヴィパッサナー瞑想は
ブッダが再発見した瞑想法といわれています。

この瞑想法は当たり前に起こる現象=「ダンマ」
を自分の体・感覚というものを使って自分自身を知り
心の奥底の潜在意識を浄化してゆく瞑想法です。

10日間の間に潜在意識をこれでもかと言うほど掘り起こし、
今まで心に張っていたベールを次から次へとはぎとり
自分自身を知る瞑想法です。

朝4時に起き、休み時間も入れながらだけど
一日約9〜10時間の瞑想。

誰とも話さない。目も合わさない(心が外に向いてしまう為)
自分の呼吸と体の感覚と観察する。

この効果は本当に行ってみないとわからない。

この瞑想法は、数ある瞑想法の中でも、
自分自身を見つめるかなり特徴のある瞑想法です。

ヴィパッサナーもいくつか種類がありますが
これは「10日間の瞑想」から入る方で
立ったり歩いたりせず、ただ座ったままで
瞑想する方の種類になります。

横のリンクに載せてあるので興味の有る方は
そちらを見てくださいね。

ヨガ仲間のトシカズ君も
先週10日間のコースに行って来たようです。
体験談が載っています!
アシュタンガヨガいしかわトシカズのブログ
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さて、そしてその人は帰ってきてからも
毎日欠かさず瞑想をしているそうです。

以前は口から出る言葉の90%以上は
仕事・身内・人生・状況へのネガティブな感情の発言でした。

ところが今は。
まず表情が穏やかになりました。

仕事にも意欲的で、
愛と思いやりをもって仕事をしているようです。

人を選ばずに親切で思いやりのある
言動や行動をするようになりました。

もしその穏やかさを継続していけるのなら
きっと色々な事が穏やかに進んでいくのでしょう。
無常を承知しながらも、このまま穏やかであってほしい。
と思う。

これには継続して毎日自分を観察していかないと
もとの木阿弥でしょう。

私たちは本当に簡単に苦しみの習慣に染まって行きます。
直ぐに以前の様に(私も含め殆んどの人々の日常のように)
嫌悪・悪意・恨み・悪意・執着・渇望が心に浮かんできて
苦しみの習慣に飲み込まれてしまうでしょう。

私も出来るだけ毎日瞑想をして、
自分を観察浄化することが大切だと感じています。

周りの人々はこのことについて色々アドバイスをくれますが
私はただ、この状況を見守っていようと思います。

この先どうなるのかはわかりませんが、
今の状況に一喜一憂せず、
出来るだけ穏やかな心、平静な心で過ごす
努力をしていきたいと思っています。

ある事を「許せない」と
自分をがんじがらめに苦しめていた心からは
少しづつ開放されつつあります。

この状況の事を話すと
やさしく受容してくれる友人・知人が多いです。

許すことが出来れば
きっと「苦しみ」からは解放されるでしょう。

でも。中には私がその「許す」事を試みようすると
「許すことを許してくれない」人が現れるのも現実です。

それはこれまで、私が自分に都合の良い話をして、
同情を頂き同調してもらうことを行ってきた結果でした。
周りを巻き込んでしまったのです。

私が種をまいたせいで、直接関係していないその人たちに
怒りや嫌悪を起こさせる原因を作ってしまったからです。
私が巻き込んだ身内友人知人全ての人に、
本当に申し訳ないと思っています。

すべては、ここまでの「プロセス(過程)」であり、
そして「今」が存在します。
「全ての決断に間違いはなかった。すべてよしなんだ」

もちろん反省することはあります。
改善しようと思うこともあります。

過ぎてしまった過去は変えられない。
これから来る未来を確定させることも出来ない。

今はただ、今のこの状況を、見守っているだけです。

穏やかな毎日が送りたい。今はただそれだけです。

そしてもし許されるなら
ただ、ただ。見守っていてもらえたらと思っています。
Mika



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