世界選手権から帰国して一週間が経ち、大分気持ちの整理もついてきました。
今回の試合で一番感じた事は、勝負の世界ではほんの僅かな『差』で勝敗が決まってしまう。
ではその『差』とは一体何なのか?……
今回、世界選手権に初めて出場させて頂いて、ことごとく世界と勝負の厳しさを思い知った。
決して対戦相手をなめていたわけではないけど、どの選手であろうと負ける気はしなかった!
自分自身のパワーや技の切れ、スタミナ、そしてフィジカルや精神面。どれをとってみても外国人選手以上の状態だったと、自負していた。
勝った試合は全て立ち技による一本勝ち。
もちろん私自身、全て一本勝ちで世界チャンピオンになる気持ちで挑んだ試合であった
でも結果は負け!
本当に悔しかった…
五年間不敗だった……
何か、もの凄くこみあげてくるものがあり本当に悔しかった……
結果が出ている以上、負けてしまえば僅差であろうがどんな理由があろうと完敗です。
試合後、セコンドについて頂いた松本秀彦先輩に言われた。
『柔道だったら間違いなく相手の反則負けだ。
千葉のアクティブ、パッシィブや投げを取ってもらえないのは 府におちないかもしれない。
しかし柔道とサンボは競技がまったく違う。
まして超アゥエーの中で戦わなくてはならないんだから、柔道と一本勝ちにこだわるのはある意味大切。
柔道を捨てろとは言わないし言えない!
俺たちは柔道家なんだから!
だけど、俺の経験から話させてもらうと千葉も、もっとサンボを勉強しなきゃ世界では勝てない』と
その通りだと思う。
今回、どデカイ敗北を知り、改めて反省、また自分を見つめなおした。
環境、年齢、メンタル、稽古量、トレーニング量、技術や競技キャリアや運、等と色々あると思う。
しかし結局、私自身の敗因は対戦相手がどうこうではなく、考えたくはないけど心のどこかにサンボをあまくみていた自分。また傲慢な自分だったんだなと痛感している!
やはり勝敗の全ては自分の内に備わっていると!
そしてある方に指導を受けました
『勝負の世界には二流か超一流しかない。
二流はいつまでたっても二流
超一流になればずっと超一流!
だから超一流を目指しなさい!
その為には主戦場から
絶対に逃げない!
絶対に怪我や病気をしない身体と精神力をつける事。
絶対に負けない!
と祈り切る事!
何があっても折れない気持ちの強さが結果につながる。』と
そして人生の師匠に最高の激励を頂きました。
『偉大な挑戦においては、不本意な結果さえ、栄光である』
目先のことに一喜一憂せずに進むのだ
すべては次の勝利のもと、成功のもとである。
大いなる理想に向かって、朗らかに、悠然と、挑戦を続ける。
その人に、最後の勝利は輝くのだ。
健康第一で我らは、「前進」また「前進」を続けよう! 』
本当に本当に、ありがとうございました!
私は逃げない!
私は全てに感謝して戦いを続け、全力で挑戦を続けます!
そして常勝あるのみ!
千葉記位

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