☆ツネ☆
私が中学3年生の夏の頃、学校の近くのコンビニで万引きの疑いで捕まった。
謝罪をするどころか、黙秘を続ける俺を見かねた店が学校に通報して、すぐさま生活主任で柔道部顧問の通称ツネがスッ飛んできた。
まずツネは、俺を見つけドスドスと立ち寄りいきなり胸ぐらを掴んで、往復ビンタと払い腰をかました。
その払い腰があんまりにも弱く、全然効かないので、それをかわして横にずらし、逆に足払いでツネを投げ飛ばした!
その瞬間、悔しかったのか、胸ぐらを掴まれビンタ!
最低なグズ顧問野郎なんだな!と睨み付け涙目になる俺。
よく見るとツネも泣きかけていた……。
ツネが
「店のものや、人の物を盗るのは最低の行為が、どれだけの人が悲しむかわかっているのか」
「盗んだ犯罪という事実は一生消えない!」
等々、約一時間ほど延々と説教された。
コンビニの店長夫妻が、もういいですよ、と言っても説教は続き、夜7時過ぎにようやくツネと店を出た
(店の人の温情で警察は呼ばれなかった)
その後、お前お腹空いてるだろうと言われ、学校に戻り職員室でカップラーメンをご馳走してくれた。
そのラーメンは、口を開けるたんびにブン殴られて腫れたほっぺたと、切れた口の中が傷んだが、カップラーメンは本当に旨かった。
マジで感動した!
その後、ツネの車で家まで送ってもらい、
「今日のことは親には言っても言わなくてもいい。しかし自分が何をして、どんだけの人に迷惑をかけたのかを見返して反省すように!」
と言い、ツネは愛車のオンボロ日産サニーでそそくさと去って行った。
俺の不良中学生時代の中で、ベスト3に入る位のエピソードだった!
問題は・・・
俺が冤罪だったという事である。 つづく
☆稽古風景☆
次回の稽古は24日(金)になりますので、宜しくお願い致します。
押忍
千葉記位

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