興味深く読み終えたけど、まだ何かいうところまでは理解できていないような気がする。ただ、「読者の視座から児童文学の今を探る」の副題から分かるように、読書と読者の問題は興味深かった。中に紹介されている大塚英志氏の「教養の崩壊」という評論が気になった。「子供や若者の読書離れ」を上の世代が下の世代に向かって「今の若者はなってない」いうような「活字」という古いメディアの権威を持ち出すだけの話なのだそうだ。「自らの規範としてあった「教養」が解体することが耐え難いのである」とあって、「彼らはだからなんとかして、「読書」という「教養」を支える制度を維持しようとするだろう。」とあると、いろいろ思い当たることが出てくる。なんだか、この間聞いた「天下り役人」の開き直りや学歴を正確にいって紹介しないと気がすまないような司会者までつながってしまう。
今日の予定
昨日、九条の会の講演会に行こうとしたら車の鍵がなかった(娘が持っていってしまった)。仕方が無い歩いて行こうと思ったら、ものすごいどしゃ降りになった。三十分も歩けないと思いあきらめたら、小降りになり、雨が上がった。遅れては行く気になれない。しかたなく、釣堀用の仕掛けなんか作った。表紙とタイトルの面白そうな本も読んだ。何が残ったか、挿絵に使われた○○○の基本型。と作者の一生懸命(方向が違う)。
今日は明日の準備。明日は季節風の春の研究会。子どもの本九条の会と重なってしまい、仮面の人なんかに会えない。

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