つい先ごろ「季節風大会」が終わったばかりだが、故後藤竜二氏の「物語分科会」に出た作品が出版された。厳しい合評を越えての努力の跡が見えてくる作品だった。
母親が同じ小学校の先生、しかも担任の子どもたちを我が子以上に真剣に向き合い、娘である主人公の菜月でさえ、「玲子先生」と呼んでいるほどだ。その呼び方にどれほどの思いが潜んでいるかが物語で明かされていく。玲子先生とそのクラスの隼人とのこと。隼人と席が隣りだった美保のこと。すれ違うお互いの思いが様々な事件を引き起こす。思いの深さを汲み取れるようになるときが「てのひら咲いた」だった。
今朝の新聞にも、小学生の自殺の記事が載っていた。この本の作者や玲子先生のような先生がいたのなら、大切な命の一つ一つを失わなくて済んだように思えてしかたがない。
モンジャロウさま
なんかねその人、ものすごく優等生だったらしいよ。素直に教わったとおりに生きてきたみたい。自分で考えなかった、考えて反発もしなかった優等生。学校と先生が人を作ってしまうのでしょうね。我が故郷、本当は素晴らしいところです。
創作日誌
昨日は三時間くらい、作品に向き合った。いつになってもすっきりしない。もう何ヶ月かかっているのだろう。
今日は朝も午後も小学校だ。もう、民生委員から解放されたから、子どもたちに会うことだけの用事になった。読み語りは3年1組だ。午後の小学校では子どもたちとの懇談会。いい日になりそう。

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