チイちゃんはおーばあちゃん思いの女の子。おーばあちゃん(ひいおばあさん)を、お話に出てくる魔法使いのおばあさんとか、しわくちゃの小人のおじいさんの仲間のように思っている。
おーばあちゃんはチイちゃんに自分の小さかったころの話をしてくれるが、チイちゃんがおかあさんに叱られるおもちゃのおかたづけの話も魔法みたいだった(緑のさかな)。
おーばあちゃんの話は不思議な話ばかりなんだけれども、聞いていてうっとりするほど気持ちいいし、チイちゃんにもよくわかる話ばかりだ。
シンデレラのような話もあった(おかっぱちゃんと王子さま)。シンデレラのようにはお姉さんたちを羨ましがらない「おかっぱちゃん」。羨ましがるより、自分の楽しいことのほうがいい「おかっぱちゃん」。王子様のほうからおかっぱちゃんの元にやってきてぶらんこをこぎだす。それだけではない。そこでチイちゃんは大事なことも思い出す。
不思議ですてきなお話が八編載っている。その八編に流れているおーばあちゃんの魅力的な思い出がどうして美しい(よおくみえる)のかが「金色のトカゲ」で明かされる。
「思い出のほこりをはらって、いたんだところをなおしてくれたあと、あちらこちらにきれいな色をぬってくれるの――」
つい、いつか自分も金色のトカゲに会えるのだろうかと考えてしまった。こんなにもチイちゃんを楽しませる豊かなおーばあちゃんになれるかと考えてしまった。本当にきらきらしたお話の一冊だった。
内田麟太郎さま
お言葉に甘えて、靖子さんの「鉄道警察官」を観ました。舞台のほとんどが会津で、例年のように行きたくなりました。近いですから。行って、「塔のへつり」で殺人現場を観てきます。
木枯しモンジャロウさま
62歳ですか。若かったですね。高校のころ流行った歌、よく歌いますが、歌詞を読むと美化しすぎですね。気持ち悪いくらい。場面を想像すると笑えます。
絵本の河さま
連れて帰りたい衝動……危ないですよ。団地にいたとき、家に上がりたくなる女の子がいて困っていました。今3年2組にいますけど、世間の目は危ない人と見るんでしょうね。明日、読み聞かせに行くクラスです。たまこさんみたいにかわいいから、「ねこの手かします」を読んできましょう。
創作日誌
今、コンビニのシーンを書いているから、何度も足を運んでいる。高校生たちのアルバイトが入ってきた。初々しいネエ、おばちゃんたちの中の女子高生は。
今日も創作をしましょう。歩きましょう。明日から三連荘で上京です。

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