表紙の裏で、
「都内の中高一貫校に、編入した真(しん)は中学3年生。スラックスをはいた女子梨々と出会い。極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することに……! 中学生としては前代未聞の、この勝負の行方は?」
と紹介している。こういう物語なのだが、真も梨々も面白い。
真は編入したクラスでの自己紹介で、どうしても気にしてしまうイスのことを考えていて、「好きなことは?」と聞かれたのに、「イス」と答えてしまう。開き直ってというかごまかせなくて、「イスに人の気配があるから」と答えた。
真はイスに詳しい。イス職人だったじいちゃんの影響なのだろうが、ギリシャ神話にまで繋がって行く。イスへの興味が湧いてくる。まるで、真とイスが同じもののように思えてくるのだ。
梨々はイス製造会社の娘だ。図書館での出会いから、真と意気投合し、コンペに挑戦することになるのだが、じいちゃん同士の因縁も不思議だし、品川区という土地、米軍の基地があったという歴史も興味深かった。105度という角度もすごい。
しかし、コンペへの挑戦には大変な問題があった。二人のイス作りの前に立ちはだかるのは父親なのだ。さて、これから、父親たちとどう対決し、コンペにどう取り組むのか。それは読まなければならないところだろう。イスに取り組む中学生なんて聞いたことがない。夢はいつの間にか育まれるのだろう。大人たちはそこを読んで欲しいと思う。
絵本の河さま
化学療法の名残でしたか、失礼しました。今、お元気なのが何よりですね。
報道記者さん、残念でしたね。子どもたちの稲刈りだったのですか。私も一平さんもプロですよ。
それにしても、したかったことができるなんて最高ですよね。カッコイイです。
木枯しモンジャロウさま
ずっこけているのはこっちの方です。毎日のように、思い出すと悔やむことばかりしています。「大人」の行動ができるのがうらやましいです。ホント。
創作日誌
風邪は土曜日までには治るでしょう。薬はもらってきたし、読む原稿のめどもついたし、寝ることにしましょう。では、おやすみなさい。

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