村上しいこさんの初めての文庫が出た。シリーズ第1作目。
小学校から陸上をやっていて、リレーに命をかけている日向跳(はねる)が中学に入って、陸上部に入る物語だ。
しかし、その陸上部、先生はあきらめている様子で、部室はワルのたまり場のようだった。練習のコースも草だらけで、練習している様子はない。
「中学に行ったら陸上部」と誓い合った三人、跳、咲来(さくら)、麟だったが、麟の様子までおかしい。部室にやっとは入れて、部員の顔と部室での様子がわかった。やる気の無いのも。キャプテンには「走りたかったら、サッカー部へ」とまで言われる。
跳がしつこく練習を迫ったら、グラウンドの草抜きでもしておけと言われる。一人で草抜きをしていると、放送部の松本にカメラを向けられる。
ここからの展開が見逃せない、というか読まずにはいられない。
咲来や妹のユーモアたっぷりの関西弁が楽しいし、生き方が頼もしい。そうだ、「頼もしい」で合っている。その分、跳が真面目に見える。その走ることに一生懸命の跳がどう走って行くのか、陸上部はどうなるのか。読んでのお楽しみ。
おまけの話。「麟」が出て来た時、ある予感を感じた。で、すぐに「高橋一平」先生ときた。3ポンタン登場だ。まさか偶然ではないだろう。ね、しいこさん、麟太郎さん、一平さん。
しいこさま
週末、お会いできるのを楽しみにしています。
竹下通り経由浅草でしょうか。地下鉄も1本ですし、コース?ですね。お仕事で上京したときに合わせます。国会で証人喚問に呼ばれても、断ってしいこさんの方に行きますよ。
創作日誌
散歩の後、無性に眠くなって横になり、昼まで寝て、お昼を食べたら、また眠くなって……。疲れていたみたい。
今日こそは通信添削を終えないと。いろいろ悩む添削なんです。
「季節風」の「幸福のハガキ」20枚も出さなければならない。今日は、お昼までしっかり仕事をしましょう。

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