土曜日の真夜中、一輪車がバケツの頭のなかで大事に飼っていた金魚が死んでいるのを発見します。
とりあえず、かくそうと思い、家庭科室の冷蔵庫に向かいますが、ちりとりに見つかってしまいます。
思いのかたまりといわれている一輪車は、花壇を作って、金魚のお墓を作ってあげようとするのですが、バケツにいつどうやって話せばいいのか悩みます。
でも、みんなで(といってもブラシ、ラケット、とびばこ、バドミントンのはね、ぞうきんたち)花壇を作り、お墓を作ろうとしているとき、肝心のバケツは、ぞうきんの「にげたのかも」の言葉で、金魚がどこかに行ってしまったと考えてしまうのでした。
そんなときに、バドミントンコンビが、バケツを励まそうと思って、きつい言葉をかけてしまいます。ボールが二人を諭しますが、反論されてしまいます。全校集会で先生がいった「思っていることは、口に出していいましょう」での反論です。
いいたいことをいいあったらケンカになってしまいます。そこでのボールの言葉、「――そのためにいろんな言葉やいいかたが――」。
さてさて、シュンとして考え込んでしまった読者のみなさん、しいこさんのお話の世界がこのまま終わるわけがありません。体育館のみんなは「ペットショップに行く前」に、ほっこら公園でやっているお祭りに行きます。ここからが本番かもしれません。怪しげな金魚すくいのおじさんがいます。体育館のみんなの活躍が楽しみになりました。あとは読んでからのお楽しみですよ。
創作日誌
季節風の「幸福のハガキ」もあと少しだ。安心したとたん、『日本児童文学』の3つのお仕事が来た。毎号悩んでいるのを知っているから、事務局長さんは優しくいってくれる。
今日は午後からの上京。東京都美術館、そのあと市ヶ谷アルカディア。明日も明後日もあるから、飲み過ぎないようにします。

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