なんと切ないタイトルなんだろう。でも、どこかに優しい気持ちを感じることがうれしい。
小学三年生の雄一が丘の上のお墓で出会ったのは、クラスの嫌われ者の竜也だった。給食で出たプリンをお墓のおばあちゃんにお供えしたところに来たのだ。雄一にいろいろ聞いたり、亡くなったおばあちゃんがプリンを食えるんだといってきたり、むっとさせるが、ちゃんとお墓に手を合わせてくれる。でも、賽銭箱と地面の隙間に手を入れて小銭を探したりしているから、雄一はさっさと帰ってきてしまう。
竜也は授業中もわがままだ。プールの時間も見学といって、どこかに行ってしまう。そのせいで、次の時間は読書になるが、雄一は窓の外の河川敷にいる竜也を見つける。給食の時間になって、竜也は泥だらけで戻って来る。竜也が河川敷で何をしていたのか、雄一は気になった。
竜也は河川敷の草むらの中の穴に座っていたのだ。聞くと神さまと交信しているのだという。神さまがいるかいないのかの話から、竜也が神さまに会った話になる。穴は2人だけの秘密になって、妙な友達関係ができる。
神さまとの交信の話は、メッセージを書いた旗になり、竜也が昔見つけたかくれがにまで行くことになる。そして、かくれがで女の人に会ってしまう。
そこから、物語は新たな展開を見せていく。竜也が怒ってクラスの男子に向かって行きそうになったとき、足の骨を折り、入院することになる。そこからが深い読みどころ。神さまへの思いとは何だったのか……。
主人公が3年生なのに、厚い本になっている。でも、読者は強い共感と興味深さから、一気に読まずにいられなくなるだろう。本当に「優しさ」にあふれた本だった。
木枯らしモンジャロウさま
明日は、よろしくお願いします。最後かもしれないね。
創作日誌
あと原稿用紙で30枚まで迫った。今日も写真撮りに行くまで書くことにする。ま、打ち込みだけど。
毎日、天気予報に雷注意報が出るが、ほとんど来ない。遠雷ばかりだ。立松和平のせいだろうか。ともかく、カミナリ+土砂降りが無い。土砂降りが地面を冷やさないから、夕方に涼しくなることもない。朝から27℃。その間に3℃も上がった。
でも、午前中くらいは頑張りたいものだ。

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