1941年、主人公のマレスケは14歳の二世だ。祖父が日本からハワイに移民し、苦難の末に商店を開くまでになった。
移民の苦難と出てきて、日本政府の国策の移民の酷さ、無責任さに腹が立った。ブラジルなどの南アメリカへの移民、満州への移民、天国のようなところが待っているといわれての移民だ。しかし、移民した人たちには過酷な運命が背負わされたのだ。祖父たちとマレスケのように、だ。
マレスケと祖父から名付けられたが、その名前は日露戦争、二百三高地、明治天皇に殉死した乃木希典の名前だった。
父を早く亡くし、母は家を出て日本に帰ってしまう。マレスケは日本人学校に行き、剣道を習わされている。進路に迷っているときに、ハワイにハネムーンで来た母に会うが、もうアメリカ人だから日本には行かないといって別れる。レイラニというハワイ人の恋人もできた。
そして、運命の日を迎えるのだ。多くの日本人を移民として送り出した日本国。その日本の軍隊がハワイ真珠湾のアメリカ軍に奇襲をかけた。その後、マレスケたちには過酷な日々が待っていたのだ。財産は凍結され、ラジオやカメラ、日本刀をハワイ警察に差し出す。
ここまでは物語の始まりだ。気になるところだけれど、紹介はいいところで止めるのが鉄則だ。
テレビ東京で、「ハワイ ファイブオー」というサスペンスドラマがあって、特別警察の活躍も面白かったが、ハワイの島々、自然が興味深かった。元々の島民、世界各国から来た二世、三世が登場していたのだ。世界各国から来た人々のいるハワイ。母国は母国民のいる国に戦争布告するだろうか。
主人公マレスケの生き方も興味深かったが、戦争のこと、当時の日本人に崇められた乃木希典のことを考えさせられた本だった。
うるうるさま
昨日のご公演、ご講演、盛会ですばらしかったです。ご案内、ありがとうございました。また、ラストでの突然のご紹介も感謝です。お疲れ様でした。
絵本の河さま
画家の吉澤みかさんの地元、大宰府だそうですね。そこでの記念イベント、大成功だったそうです。来年の『日本児童文学』の表紙をご期待ください。
創作日誌
漆原先生と吉田瑠美さんの公演に伺った。子どもたちも大喜びの公演だった。
そのあと、芳賀町の「BOOKFOREST」の森さんに紹介された蕎麦屋さんに寄り、一緒だったはやみずさんに自宅まで送ってもらった。
今日は締め切りの近い、9条連の原稿を書き出そう。山形の花鳥賊さんに続く巻頭の文1200字。あとは、サスペンスの録画を。

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