村上しいこ/作 木乃ひのき/絵 講談社 青い鳥文庫
中一の日向跳(はねる)の陸上部物語だ。ストーリは「あたらしい仲間」の誕生と「通信陸上競技大会」へと続くのだが。
この本で味わうべきは「人と人とのつながり方」のような気がした。もっと早く気付くべきだったかもしれないが。この本ではどこにも面倒な上下関係などなかった。全員が「仲間」だった。しかも、形だけではない、楽しくて幸せな関係が仲間たちを結び付けている。
顧問の高橋一平先生はもちろん「ステキ」だ。麟はニヒルだ。でも二人にはどこかにアンポンタンの匂いがする。
跳は最高のアンポンタンだ。電車に乗っていて「運転手さーん、電車止めて。おれもう降ります」なんていう場面を作ったのは、ニヒルな麟だ。
麟は冷静に仲間一人一人を観察し、的確な状況判断をするけど、うれしい存在だ。
クール&ビューティーで跳が恋している智香ちゃんもいい。跳が好きとは珍しいけど、それがうれしい咲来ちゃんもよかった。
この本を寝転がって読んではいけない。いや、仰向けが一番いいのかもしれない。続く笑いのシーン、読者は上半身を起こす。読んで笑うたびに腹筋運動をしている。少し、腹がへこんだかもしれない。これからは「ダッシュダイエット」をしよう。
追伸
しいこさんが、この紹介になるんだか、ならないんだか分からないブログにコメントしようとすると拒否されてしまって、何もいえないのだ。おかけで、こっちは言い放題だ。
内田麟太郎さま
娘に嫁ぎ先の墓地に近いところといわれました。お参りが面倒くさくなくなるとのことです。
「あて」にならない時代ですねえ。孫の顔さえ拝めない人がいっぱいいます。ひ孫は奇跡かも。
宇都宮、震度4でした。
絵本の河さま
きむらゆういちさん、世界で稼いでいますねえ。祐天寺に自宅などが3軒もあります。お子さんもお生まれになりましたし、まだまだ頑張らねばならないでしょう。
創作日誌
3点セットの一つを放り出すみたいに添付で送った。あと二つ、今日決めましょう。
歯医者さんにも行ってきた。久々のガリガリ。
楽しそうな本が続々届いている。今日も一冊読めるでしょう。

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