4人のクラスメートが順に登場する、短編連作だ。最初に登場するのは認知症のおばあちゃんを面倒見るので、お母さんと引っ越してきた転校生の大森二葉。
テレビでだれかが言っていた「悩みのない人間なんて、どこを探してもいないんだよ」を信じない二葉の気持ちが、強烈だった。それを裏付けるかのように、午前3時に、二葉をおやつだと呼びつけるおばあちゃんとの場面がある。
二葉の大変さと比べる「悩み」なんてありえないと思えるような、この物語に目が離せなくなった。
次に出てくるのが高橋真央。クラス委員で、大森二葉から真っ先に悩みの無い人と思われたクラスメートだ。クラス委員を頑張り、新しいお母さんを、早く「ママ」と呼びたいと思っている。
一番カッコイイなと思ったのが佐々木達也だ。悩みで押しつぶされそうな状況なのに、人のことを考えてあげられる男子だ。出て行った父ちゃん、ヒステリックな母ちゃん、引きこもりのアニキ。割り切っているようだが、泣いてしまうときがある。
将来の夢とお母さんの期待に応えようとしている林田勝は塾のテストに追われている。来年は中学受験だ。
4人を結び付けているのは、大森二葉のおばあさんなのだから興味深い。そして、トクベツの日のうれしい出来事。世の中、悩みの無い人間なんていないけど、誰かのために一生懸命になってくれる人もいる。そんなうれしい本だった。
積んどく、になってしまって、読むのが遅くなりました。白矢さんごめんなさい。
しいこさま
梅は大量でした。あ、あの、例のシャケ一匹のことですね。一平さんの真似するの忘れました。ま、カメラの用意もありませんでしたし……残念でした。へへへへ
南風モンジャロウさま
梅はうめー、は寒いですね。きのう、例の「随想」を送りましたよ。お待たせしました、そうでもないでしょうけど……。
絵本の河さま
やっと梅雨入り、よかったですね。田んぼが緑になるのもいいですね。昔、関東でもありましたよ。あとから、つゆに入っていたなんていう話が。でも、水が無いとなにも始まりませんし、風景も変わりませんね。
創作日誌
昨日の朝、6時前にコンビニに下野新聞を買いにいって、最後の「しもつけ随想」をコピーして帰った来た。新聞受けを見たら、なんと、その随想の感想が入っていたのだ。一緒にNFの取材に歩いてくれた人が届けてくれた。
で、礼状と随想を欲しいと言ってくれた人たちに郵送した。いろいろ電話ももらったけど、内容は今年の日本児童文学者協会賞受賞の安田夏菜さんのことも入れさせてもらって、「賞」の宣伝とひでちゃんの愚痴を絡ませて「ああ昭和も遠くなりにけり」だ。どうしても読みたいという人がいるとは思えないけど、本当にそういう人がいらっしゃつたらコピーを送ります。
さて今日は「恐怖」と絵本テキストの直しを進めましょう。ほんの少しですけど、打ち込んだら上京します。編集委員会です。議題は来年の3・4月号でしょうか。

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