ばんひろこ作 丸山ゆき絵 新日本出版社
もうすぐ一年生になるこうすけのいる団地の、階段の下のコンクリートの割れ目に咲いた、一輪のすみれ。お姉ちゃんのみさきが花の名前を教えてくれた。「すみれ」。こうすけは「すみれちゃん」と呼び始める。「すみれちゃん」は団地に引っ越して来たのだという。
友だちのいないこうすけはすみれちゃんに「なかよくしようね」といい、石で丸を書いてすみれちゃんを守ろうとする。お姉ちゃんは「すみれちゃんお ふまないで」と書いた。すみれちゃんにごはんをあげたいというこうすけ、お花のごはんはお水だから、二人は公園の水道から、手のひらで水を汲んであげた。――きっと何度も運んだに違いない。
すごいのは「すみれちゃんお ふまないで」の字の後に、次の日、返事の「はい」があったこと。ここから、すみれちゃんを介しての新たな展開が始まる。
石の間やアスファルトの隙間に咲く花の根性はもてはやされるけど、これは取り巻く子どもたちの思いとつながりの話になる。そこがうれしかった。
「――ふまないで」と書いたとき、こうすけがにっこりしたとき、みさきは見ます。すみれちゃんがふわっと、うれしそうにふくらんだのを。
ここを何度も読んでしまった。目の前にすみれちゃんがうかぶ。(すみれちゃんがわらった)シーン。来年はそういう思いで、すみれを見ることにしよう。
絵本の河さま
今が時期なのでしょうけど、このブログとしてはすごいタイミングの記事でした。河さまのレンゲショウマは御岳山なんですね。麟太郎さん、青梅の観光大使なんでしょうかね。いろいろ、行きたくなることを紹介してくれましたよねえ。
レンゲショウマ、暑さに強いんですね。日曜日にもう一度会津に行って見て来ます。
創作日誌
昨日一平さんから、厳しいお手紙が届いた。まずは書き込んでくれたところを直しましょう。やはり、主人公の思いが大切だと考えさせられた「ご指摘」になった。
奥さんのばんひろこさん、絶好調ですなあ。ばんさんが妖精のような観音様のような天上界の人のように思えて来た。チラッとあの旦那にはもったいない人だとも思った。
さあ、今日の仕事が決まった。楽なところだけ直して、月曜日に送れるようにしましょう。
昨日は今日見るつもりで、たっぷり録画した。それもみましょう。まずは礼状を書きましょう。散歩コースのポストに手を合わせて送り出しましょう。

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