小峰書店でのシリーズが文庫になった。シリーズをここで紹介させてもらったので、今回はものすごく紹介しづらい。2度目は照れるんです。
解説を同じ「季節風」のあさのあつこさんが書いていた。あさのさんの著書の『バッテリー』のように、投手を評するかのごとく、著者と作品に斬り込んでいる。この解説も読みごたえ十分だ。もちろん、本の著者がいて、作品があってのことだけど……。
『車夫』は私たち夫婦を、浅草に行かせ、人力車に乗せた小説だ。車上から見る風景と、車夫の一挙手一投足、声と会話全部を、主人公の吉瀬走と思って乗せてもらった。吉瀬走を感じたかったのだ。そして私は浅草で「走」に出会うことができた。きっとそのときの私は、『車夫』の中の登場人物になっていたかもしれない。
しいこさま
実に大まかな予定ですよ。抜け道ばかりの――。昨日の午後は隣の工務店のせいで、かなり休ませてもらいました。
絵本の河さま
『千年もみじ』、秋の絵本ですねえ。こちらは『たぬきの花よめ道中』を読ませてもらって来ました。羽村の日でしたよ。
創作日誌
午前中は順調に、予定通りに仕事に向かわせてもらった。で、餃子屋さんでラーメンと餃子を食べて帰って来て、一眠りした後はテレビを観るしかなくなった。
隣(裏でもある)の家が工務店の看板を上げていたのは知っていたが、とおの昔に廃業していて、おじいさんが家の風呂釜用に焚き木を作っているくらいにしか考えていなかった。
それにしては、朝晩の車の出入りはあったから、どこかに作業場があるのかと思っていた。
引っ越してきて7年くらいたったけど、柱などのカンナかけをやっているのを見たのは、昨日が初めてだ。
始めは我が家のクリーナーの音だと思っていた。しかし、いつになっても終わらない。窓が閉まっていても響いてくる音だった。それをいいことに、「お仕事」は止めにして、テレビに集中した。
今日も工務店の作業があるかもしれない。音が邪魔にならない、楽しい読書でもしましょうか。自作。直し。

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