佐藤まどか著 あすなろ書房
帯に「母の策略により、不思議なサマースクールに送り込まれた中2の舞――」とあるが、「何の罰ゲーム」どころか、隔離、もしくは犯罪者の施設かと思ってしまった。
読者の私が耐えられなかったの食事(調味料無し・野菜たっぷり? など、オーガニック食材)、ユニホーム着用は我慢できそうだが、それで一日中通すことはできない決まりになっている。ジャンクフード禁止で、スマホも禁止だ。両親との電話は週一の固定電話のみ。
称して「スペシャルサマースクール『森の家』」。森といっているが、ただの山奥にある洋館に3週間に閉じ込められる。舞と従妹の鏡花と7人の少年少女たちだ。
2章で早速「世界とキレル」だ。もちこんだ「日常」も没収された。もうどこにも行けない。
責任者の鈴木幸子先生(人徳のある元校長先生)はいう、「観念して、ここの生活をエンジョイしなさい」と。
舞はそこで「参加やめます」というが、「決まり」があって、逃げられない。
制服、ユニホームを着せられて、豪華だけどわがままを言えない不自由な食事、そして支配される時間・・・。ただ、同じ生活をしている仲間たちとは、コミュニケーションを取り始める。そうするしかないからかもしれない。
舞が「森の家」の生活とキレルのは、食事からだ。味付けの濃い食べ物、レトルトやインスタント食品で生きてきた舞の我慢の限界だ。
ちょうど真ん中、7章、「暁の逃亡」とはカッコイイ。
だが、朝早い森の中、意気込みと想像とは・・・。紹介はここまでとしよう。
ただ、本好きになる舞のきっかけは見逃せない。新しい生活も待っている。
濃い味付け、調味料のことで、すっかり共感して、一緒に爆発しそうになった。読書の秋と物思う秋にピッタリの本だと思う。
絵本の河さま
浴衣地の洋服ですか、花柄? お姿を拝見したいです。
この本で、「東京03」のある市が3つあることを教えてもらいました。小金井市はよかったですね。羽村市は042、羽村町は0425、それで覚えています。
木枯らしモンジャロウさま
若い人はライバルですよ。モンジャロウさまもすごいです。「ちゃぐりん」のお作、おもしろかったです。
創作日誌
補聴器をつけていたら、うるさいこと、うるさいこと、家の中になんかいられなかった。物音がうるさいのだ。でも、散歩ではよかった。虫の声がこんなに大きかったのかと、昔を思い出させてもらった。
今日は何をしたらいいのか。釣り堀、暑そうだし……。読書しかないなあ。あ〜あ、行き詰まりの糞詰まりだ。

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