村上しいこ/作 角裕美/絵 あかね書房
ブドウくんは学級委員。決まりを守らない子を注意するのに一生懸命。
でも、ついつい、いろいろ大変なブドウくんを忘れてしまいそうになる。みんなが自由で生き生きしていて、おもしろい言い訳や返事をしてくるから、読者は笑わせられてしまうのだ。
ブドウくん、大変な学級委員をやっているから、顔の一部、一粒を落としてしまう。だけど、付けてもらえれば元に戻る。ここは笑いたいけど笑えないところだ。心配事があるからいけないのだ。
それにしても、この物語は、学級委員に注意されたときの対応の仕方の「虎の巻」にもなりそうだ。イガグリくんも、スターくんもすごいけど、イチゴちゃんの返事はたまらない。
ブドウくんが「イチゴちゃんとしゃべっていると、ときどき、なにいっているのかわからなくなる」というほど。
ブドウくんが学級委員をがんばっているのには、もう一つのわけがあるのだけど、これは読んでからのお楽しみだ。
一巻目の「スイカちゃん」を読み返したくなった。次の巻が出たら、ブドウくんに会いたくなるのだと思う。小学生必読の本だ。
絵本の河さま
『日本児童文学』の感想ありがとうございます。待たせてもらいます。郵便局の休みって、寂しいものがありますね。
創作日誌
ここへドライブに行きたいって書いたら、奥さんの実家に米を買いに行くことになった。家の中に入って、お茶というのも遠慮してしまう。イヤな世の中だ。
昨日は読書ができなかったから、今日は二冊、イヤ一作と一冊、頑張りましょう。構想の練り直しで一週間もかかっている。困ったものだ。

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