村上しいこ作 田中六大絵 講談社
帯にも「――まんねん小学校にはこんな部屋があるんです……」とあったし、タイトルにも「防災室」がある。初めての登場には意味がある。このシリーズも第3クールに入り、21冊目だ。これからも新たな「教室」が登場してくるのだろう。読者としては「地域展示室」がお勧めなのだが……。
防災室といったら、防災グッズと非常食だ。非常食には賞味期限がある。この物語の始まりは、今日が賞味期限という板チョコの問題だ。なのに、切羽詰まった板チョコのことで、「ほんとうのこと」、「うそやなかったらなにをいってもいいのか」ともめだす。
おでんのかんづめ、かべのカレンダー、ペットボトル、ひじょうようライト、たんかまで出て来て、ケンカになりそうになったときに、防災ベスト、雨ガッパがわってはいり、「――ぼくら防災グッズやで、こんなときもめてたら、いざ、さいがいがあったとき、役に立たへんやろ」とヘルメットがなだめる。
板チョコは誰かに食べてもらいたいといい、だがしやさんにいくことになる。ここで重要なのが表紙の裏の地図だ。あったあった、かっぱ橋の近くの交番の前。
話は、だがしやのおじさんの話から、大問題の・・・・・のことに進んでいく。
板チョコは・・・ふふふ、めでたしめでたし。
そんなことで、面白いこと、楽しいこと、怖そうなことは読んでからのお楽しみということで――。
絵本の河さま
何をおっしゃるミワコチャン。こちら業界の底辺から、片足を棺に入れて、もがいているんです。比べたらあきまへん(あら、しいこさんの口調に)。もう、比較できるような体裁ももっていませんよ。
創作日誌
風邪かなあ、コロナかな。熱っぽくて、寒気がして、昼からビールが飲みたくなる。重症だ。
それでも、停滞しているようにしか見えない「一歩」を歩みだそうとしている。考えている。メモ2行というか二文字。
栃木県では、車の夜間のハイビームを推奨している。大反対だ。それでなくても光源が小さくなってきたライトは目にキツイ。横断歩道とかの事故を抑止しているというが、夜間の速度を落とすとか、横断歩道を明るくすればいいことなのではないだろうか。どうも、全国的な話ではないようだ。そこが「魅力度ランキング最下位」の証かもしれない。
その「最下位」の原因でおもしろいことを聞いた。PR大使を務めているお笑いの二人の不評だ。もう誰も使っていないような酷すぎる栃木便で、年々、栃木県のイメージを落としているいう話だ。ひでちゃんも二人の「栃木便」がイヤで、テレビに出たら、チャンネルを変える。他の県の方言はステキだと思うのだが……。
今日は熱を測ってから、リハビリに行こう。今市の報徳記念館も行きたいのだ。蕎麦が食べたい。

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