佐藤まどか著 小学館 3月21日発売 1400円+税
2時ごろ、この本に出てくる「や・ね・せん」の「や」は、何町のことだったのか思い出せなくて、起きて調べてしまった。「や」は「谷中」で、「ね」は「根津」のこと、「せん」は「千駄木」で東京の、戦争で焼け残った建物が残っている下町だ。
どうして、その町が出てくるのかは、タイトルの「スネークダンス」の意味と同じで、読み始めたら、気になって、そこまでたどり着くために焦ってしまう。
しかし、意味がわかるとまた、ラストの決着をはっきりさせてもらいたくなって、時の過ぎるのを忘れさせられるのだ。
ローマのこと、下町のこと、親子の確執と悲しみ、そして、主人公の少年少女たちの「将来」の考え方にドキリとさせられた。建造物は残って欲しいけれど、歴史に支えられながら、自分自身の未来に「生きたい」姿を探してもいいのではないかと思った。つまり、そんな感想に行きつかされた「大きくて、新しい物語」だった。
「大きくて」とは、世界が感じられる舞台のこともある。「新しい」には、主人公たちの芸術をしみ込ませた生き方だと思う。圭人と山中歩という、絵に才能がありながらも、自分の好きな形で付き合っていく、そのさりげなさと他を受け止める感性に新しさを感じたのだ。
静かな圭人と攻撃的な天才山中歩のことは忘れられなくなりそうだ。
ケイトにはかなり、ローマの建築学的にも感心させられる名所案内をしてもらった。逢ってお礼が言いたくなるくらいだ。
紹介が遅れたが、圭人(ケイト)は、ローマから東京に来た主人公。山中歩は圭人と衝撃的な出会いをしたコワイ少女だ。彼女のように一度だけでも、学校の試験全科目を白紙でだしたかった。
まとまりのない紹介ですんまへん。歩が行くローマ編も読みたいです。スプレー缶を持ち込めないのは残念ですけど……。
木枯らしモンジャロウさま
「詩」を読んでくれてありがとうございます。美術嫌いは赤緑色弱のことを先生に遊ばれたからです。9年間で嫌いになってしまって残念でもあります。
創作日誌
さて今から、一平さんに「大量通知」のハガキを書く。初めて、一平さんの釣果を越えた。情けない数字だけれど、全部漁協のせいにしておこう。それは多摩川も鬼怒川水系も同じことだ。
昨日は4時に起きて、「詩」を投稿して、川に行く準備をして、急いで出かけた。ワクワクしていたのだ。去年は初めてなのに2匹釣れた、鬼怒川佐貫付近。実家の近く。
行ったのはいいが、川岸はもう満員で、入るところがなかった。
風が強くて、場所取りもできない。台風並みで、帽子を何度も飛ばされた。それで、勝手知ったるコンビニで、ビニールひもを買ってきた。帽子をベルトと結んだ。帽子には年券が付いている。
アイスボックスも岩場の固定金具につないだ。竿も、サデも、もろもろの物を繋いで、危なそうに岩場に入った。ま、釣れたからよかった。
酒のつまみに良さそうなヤマメの塩焼き、今は食べられない。塩分もアルコールもご法度だ。ま、むくみが取れたら、缶ビール一本くらいいいだろう。
今日は「絵本のお仕事」を一つ終えよう。
本はもう一冊あるけど、一日待ってもらいましょう。

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