鈴木まもる 文・絵 あすなろ書房
そうだった、こんなにも素晴らしい史実「クリスマス休戦」があったのだ、それをこの絵本で思い出させてもらった。知っていたのに、「今、語らねばならないこと」と結びつけなかったことが悔しすぎる。
衝撃的な「史実」を、現在のウクライナとロシアに期待してもいいのではないか、戦場にいる兵士たちのことと支配者のことを考えようではないかと思った。
作者鈴木まもるさんの言葉が印象的だった。
「――
『あとがき』の部分の絵を描いているとき…、なんとロシアがウクライナに侵攻を始めました。まさか今の世の中でまた戦争が始まるとは思っていませんでした。
100年前と今では兵器が違う分、被害は甚大で、日に日に悲惨な状況になる現実に愕然となりました。でも使われる兵器は違っても、やっている人間の行為は同じです。それならば、この絵本で伝えたいことは間違っていないし、戦争をやめるための答えも同じはずです。――」
「なにかきこえる。なんの音だろう」と気になったイギリス軍兵士。
それは、むこうのドイツ軍のざんごうからきこえる歌声でした。
ドイツ語なので、なんといっているのか、わかりません。
でも、そのメロディーはわかります。
クリスマスの歌、「きよし このよる」です。
――
第3場面から第4場面に行く、衝撃的な「物語」の始まりです。
私たちは、作者の鈴木まもるさんがいうように、「――戦争をやめられる人」もいることを考えていかねばならいし、期待しなければならないと思った絵本でした。
木枯らしモンジャロウさま
例会の半分はもう、宇都宮セミナーのことです。
飲めないとは、辛い別れです。あ〜あ、バーミヤンの夜は更けて……。
創作日誌
今日は最後の理事会。飽きっぽいし、病人だし……、しかたないよね。
昨日は原稿読みを二つ。今日はもっと読まねば。
明日は読み聞かせ、今日の絵本を読みましょう。

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