反則ギリギリのオチ。っていうか、ほとんど反則のオチが評判悪い映画ですが、個人的にはあのオチは好きです。誰もがやろうとして誰も(バカバカしくて)やらなかったあのオチは、とても大胆で気に入ったんですが。
それはともかく少し疑問が。主人公は、2分先の未来が見えるという事ですが、その見える瞬間ってのが、まるで頭の中のスクリーンに映像が映って見える状態なんですな。で、疑問なんですが、例えば車を運転している時、2分先に事故を起こす(誰かを轢く)という未来が見えた時ってのは、当然その映像が頭の中のスクリーンに映る訳ですが、その瞬間も車を運転し続けている訳で、それだと危ないですよね。その、未来が見える瞬間に事故を起こしてしまう可能性もある訳で、って事は、その瞬間に仮に事故を起こすとしたら、その2分前に見ておかないといけないという事になり、しかしその2分前に見た瞬間にも、事故を起こす可能性があるので、そのさらに2分前に未来を見ておかないといけない訳で、その瞬間も……、と考えていたら、永遠に未来を見続けていかないといけないというのは、あまりにキリがなくて、どうも実用性がないように思えるんですね。まぁ、車を運転中という特殊なシチュエーションだから…という事もありますが、他の場合だってそういう事は考えられそうで、その辺りが曖昧にされている点はどうかと思いました。
それと、これはもっと実用的な要望ですが、2分先の未来なんてセコい事を言わず、どうせなら、せめて1時間先ぐらいの未来が見えたりして欲しいですな。だって、その見えた未来を信じて馬券を買うにしても、2分じゃ買えませんからね。ゴールした瞬間の映像が見えたとしても、馬券発売の締め切りがレース開始の2分前だから、マークカードに記入したり、PATで買うにしても、せめて15分ぐらいないと。あと、資金調達もしなけりゃならないので、やっぱり1時間は欲しいですな。そういう夢のある物語の映画だったら、最高だったんですが。(★★★)
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カラー/2.35(パナヴィジョン)/ドルビー・デジタル/DTS/SDDS/95'39"
●なんばパークスシネマ・シアター10/先売りネット券(¥1200=会員デー)/約4分の1(10:20からの1回目)

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